札幌は前節、アウェイで磐田と対戦。テンポよくボールを動かす時間帯もあれば、アバウトなロングキック1本でディフェンスラインの背後を突かれる局面もあるなど、良い場面とそうでない場面の両方が顔をのぞかせる戦いとなった。攻撃陣も守備陣も、PK勝ちではなく勝点3を狙う姿勢を最後まで貫くと、0-0のスコアで迎えた後半アディショナルタイムに西野 奨太が劇的なゴールを決めて、見事に勝利を収めた。
開幕から黒星が先行し、J3勢に連敗する苦しい状況になりながらも、チーム全体が我慢強く戦い、今季初の90分間での勝利を達成。ここから流れに乗っていきたいところだ。
一方の甲府は前節、ホームにいわきを迎えた。開幕5連勝(うち1つはPK勝ち)を達成した勢いのままに挑んだが先制点を与える展開に。後半は攻守でアグレッシブに仕掛けていったが、相手の粘り強さに上回られてしまい、そのままタイムアップ。今季初黒星を喫した。
今節の焦点は両サイドの攻防だろう。札幌としては武器であるサイドからの仕掛けから好機を見いだしていきたい。対する甲府としては、ハードワークで相手のサイド攻撃を封じ、パスの出どころもタイトに抑えていきたいはず。ここでの争いで優位に立ったほうが、試合全体の主導権を握ることになるだろう。
先月までは高く積もっていた雪もいよいよ姿を消しつつある札幌市内。気温の上昇と同様に、熱を帯びた好ゲームを期待したい。
[ 文:斉藤 宏則 ]

