栃木SCは前節、秋田とのアウェイ戦を0-2で落とし、2連敗を喫した。相手の攻勢をしのぎ、自分たちの形からチャンスを演出する場面もあったが、堅固な守備を崩し切れず無得点に終わった。
岩﨑 博は試合を振り返り、「秋田のような難しい相手では、キレイなビルドアップだけではなく、リスタートを含めた泥臭い形でゴールを奪うことも必要だと痛感した」と語った。開幕から米山 篤志監督が掲げる攻撃的なサッカーを一貫して追求しているものの、なかなか得点や勝利に結びついていないのが現状だ。
それだけに、この“栃木ダービー”を転機としたい。岩﨑 博は続ける。
「秋田戦後、現地に駆けつけてくれたサポーターの言葉を聞いて、次はダービーだし、ホームだし、下を向いている場合じゃないと思った」 同じ栃木県のライバル相手に、泥臭く闘い抜き、勝ち切ることで現状を打破できるか。
一方の栃木Cは前節、アウェイでの八戸戦を1-0で制し、今季初勝利を挙げた。11分、鈴木 武蔵のクロスを田中 パウロ淳一が押し込んで先制。その後は押し込まれる時間帯が続いたものの、1点を守り切った。
本来目指すサッカーとはかけ離れた展開だったが、田中 パウロ淳一は「ああいう苦しい試合は、2026/27シーズンのJ2でも必ずある。良い経験になった」と、勝ち切った事実をポジティブに捉えている。
今節、栃木Cが狙うのはライバルからの勝点3奪取と、初の連勝だ。
栃木SC、栃木Cのファン・サポーター、関係者が一堂に会する栃木サッカーの一大イベント“栃木ダービー”。Jリーグの舞台では昨季のJ3で初めて行われ、カンセキでの開催時には12,807人の大観衆が詰めかけ、熱い戦いを繰り広げた。
ここまでのリーグ戦対戦成績は栃木SCが1勝1分とリード。次に歓喜の瞬間をつかむのは、どちらの栃木か――。
[ 文:鈴木 康浩 ]

