ホームの相模原は、ここまでPK戦での勝敗も含めて4勝5敗。同カテゴリーの群馬と栃木SCにはいずれも複数得点で大勝し、J2勢の山形にも90分で勝利。10チーム中7クラブが格上であるグループで、現在4位と善戦している。
90分で敗れた4試合もチャンスの数では上回っている試合も多く、今季から取り組んでいるハイプレスとショートカウンターの手ごたえは十分に感じることができている。だからこそ、残りの9試合ではどれだけ90分間の強度を継続できるか、そしてフィニッシュの質を高められるかが焦点となる。
前節は、昨季シーズンダブルを喫し、「一番負けたくない相手かもしれない」と選手たちも口をそろえていた栃木Cを相手に、何度も決定機を作った。しかし、最後までネットを揺らすことはできず、90分をスコアレスで終えた末にPK戦で敗戦。FW陣の口からは「あのシュートを決め切れていれば」と同じ言葉がこぼれた。
仙台との前回対戦は、前半に3失点を喫したことで難しい展開となったが、後半はほぼワンサイドとも言えるような流れで、反撃の迫力は見せられていた。だからこそ、決め切ることへのこだわりを全員で体現し、現在無敗で首位を独走する相手に食らいついていきたい。
一方の仙台は、4つのPK勝ちを含めて9試合で全勝。今季より導入している[3-1-4-2]の新システムの練度を高めながら、結果を手にしている。簡単に負けない姿勢を貫いて無敗を継続する一方、90分で見たときに約半分の4試合で勝ち切れていないことには満足できていないはずだ。
前節・群馬戦は先制を許したものの、逆転に成功。しかし、追加点を取るために投入した選手が二度の警告を受けて退場となり、土壇場で追いつかれた。PK戦で勝ったものの、「試合がぶち壊しになった」、「勝点2を取ったというよりも、絶対に落としてはならない勝点1をなくした」と森山 佳郎監督は怒りを露わにした。
J2・J3百年構想リーグ優勝、そして次シーズンでのJ1昇格を見据える仙台にとって求められるのは、“負けない”ことではなく“勝ち切る”こと。チャレンジャー精神を前面に出して挑んでくる相模原をはね返し、90分での完勝を目指す。
[ 文:青木 ひかる ]
