4月29日に行われた前節・八戸戦で勝利をつかんだ横浜FCが、ホーム2連戦の2戦目で相模原を迎え撃つ。
今節は、情熱的な指揮官同士の再戦。交流も深い両者だが、横浜FCはボールを保持しながら主導権を握る「インプレッシブサッカー」、相模原は最短距離でゴールを狙う「エナジーフットボール」と、そのスタイルは対照的だ。ただ、ハイプレスをベースに、リスクを恐れずにゴールへ向かう姿勢は共通している。実際に、いずれのチームも得点・失点がともに『20』を超えており、その志向は数字にも表れている。
3月の前回対戦では、チャレンジャー精神を持って臨んできた相模原の”エナジー”に押し込まれ、横浜FCは前半だけで2失点。後半はロングボールを増やし、
ルキアンや
アダイウトンといったパワーのある外国籍選手を生かして逆転勝利を収めたものの、「最低な45分だった」と須藤 大輔監督が振り返るなど、内容面では課題の残る一戦となった。一方の相模原も、自分たちのスタイルを貫いた中で手ごたえをつかみながらも、個の強度やクオリティーの差を突きつけられる悔しい敗戦となった。
再戦となる今節、横浜FCとしてはまず、ショートカウンターを得意とする相手に対して受け身にならないことが重要だ。ボールを失った瞬間の即時奪回を徹底し、速攻の形を作らせないように対応したい。また、前回はウイングバックを活用しようとした際に同サイドへ圧縮され、攻撃が停滞する場面も見られた。サイドと中央の連係をより高めるとともに、前節でも効果的だったサイドチェンジで相手のプレスを揺さぶり、主導権を握れるか。
この数週間でビルドアップの安定感を高め、プレスを回避する力を伸ばしてきた横浜FCに対し、相模原は前回以上の強度で挑むことが求められる。厳しい連戦の中でも誰一人サボらず、『走る・戦う・助け合う』というクラブフィロソフィーを体現できるか。その積み重ねが、カテゴリーの差を覆す力につながるはずだ。
スタイルの違いはあれど、目指す先は同じ。互いに積み上げてきたものをどこまでピッチで表現できるか。それぞれの現在地と進化の度合いを映し出す90分となる。
[ 文:青木 ひかる ]