昨季の富山は最終節で17位に浮上する奇跡的な逆転劇でJ2残留を果たし、宮崎はJ2昇格プレーオフを勝ち抜いてJ2初昇格を決めた。この成績を踏まえて開幕前の下馬評は双方とも高くなかったが、前年から磨いてきたチーム戦術と補強がかみ合い、それぞれグループ制覇を達成。特別大会とはいえ、優勝が目前にある千載一遇のチャンスに両クラブの選手・サポーターは燃えている。
富山は攻撃的なパスサッカーを展開し、J2・J3百年構想リーグの計40クラブの中で2番目に多い37得点を地域リーグラウンドで叩き出した。一方の宮崎は豊富な運動量を武器に同リーグ最少失点(11失点)の堅守を誇り、得点数も『35』で同4位と攻撃力も高い。地域リーグラウンドでは90分負けが1試合だけという圧倒的な成績を残している。
焦点は、富山の攻撃力と宮崎の守備力のどちらが上回るか。富山は持ち味の素早いパス回しで先取点を奪い、さらに追加点を奪って突き放すのが勝ちパターンだ。U-21日本代表の欧州遠征メンバーに選ばれた亀田 歩夢を中心に、厚みのある攻めを繰り出してどん欲に得点を狙いたい。
しかし、攻略に手こずるようだと流れは間違いなく宮崎に傾く。J2・J3百年構想リーグで最多の8アシストを記録している奥村 晃司を軸にしたカウンターアタックは精度が高い。地域リーグラウンド最終節で富山を破った奈良のように、速攻からのチャンスを決め切ることができれば複数得点が可能だろう。
富山県総合運動公園陸上競技場で別のイベントが行われるため、長野Uスタジアムで開催されるこの一戦。両クラブのサポーター、また長野市をはじめとする近隣のサッカーファンを沸かせる好ゲームを期待したい。
[ 文:赤壁 逸朗 ]

