2026/27シーズンの前哨戦とも言える注目の顔合わせ。パスで相手の守備を揺さぶる札幌に対し、秋田が前に出てボールを奪いにいく展開が予想される。強みを発揮して勝つのはどちらか。
札幌は今季、川井 健太新監督の下でスタート。序盤は黒星が先行したものの、地域リーグラウンド第6節・磐田戦からの3連勝(うち1試合はPK戦勝利)に続き、第11節・松本戦からは破竹の7連勝を達成。最終的には届かなかったが、グループ首位を狙うまでに調子を上げた。
札幌はGKからパスをつなぎ、陣形を変えながら前線に人数をかけていくスタイルで、76分以降に9ゴールと終盤の得点力も際立つ。直近の第18節は磐田に0-1で敗れたが、退場者が出て数的不利の状況でも最後まで戦った。川井 健太監督は「ゴールを奪いにいく本能を見せ続けられたのは良かった」と総括している。秋田戦では主力ボランチの堀米 悠斗が出場停止となるため、中盤の構成に注目だ。
対する秋田を率いるのは、就任7年目の吉田 謙監督。失点がかさんだ昨季を踏まえ、今大会では自陣での守備と、相手陣地でボールを奪う攻撃的な守備の整備に着手した。地域リーグラウンドでは18試合で14失点と、J2・J3全40チーム中、鳥栖と並んで3番目に少ない失点数を記録。その堅守をベースに、最終ラインを強気に押し上げて全体でゴールに迫るアグレッシブさを打ち出し、勝点を積み上げてきた。
直近の第18節・栃木C戦では、エース・佐藤 大樹の得点によって1-0で勝ち切り、自力でグループ2位をつかみ取った。キャプテンの諸岡 裕人は「どんな相手と戦っても、前からプレッシャーを掛ける自分たちの強みがハッキリ見えるようになった。ボールを奪う位置が高いからこそ、昨季よりもチャンスを作っている感覚がある」とチームの成長を実感。秋田はその強みをさらに磨いて勝ち筋を見いだす。
[ 文:竹内 松裕 ]

