J2復帰を目指す両チームだが、現在の立ち位置は対照的。松本が混戦の中位で苦しんで8位に甘んじているのに対し、富山は昇格圏の2位をキープしている。互いの勝点差は『8』。ホームの松本にとっては目標が絵に描いた餅にならないためにも、是が非でも3試合ぶりの白星が求められる局面だ。
松本は一進一退を繰り返して現在に至る。相手のイヤがるエリアを使いながらの攻撃はある程度機能しているものの、攻守ともゴール前のクオリティーに課題が残る。鳥取との前節はクロスを矢継ぎ早に浴びせ続けたものの、変化を加えてきた相手の守り方を攻略し切れず。逆に守備はゴール方向への切り返しからシュートを許すなど、スキを見せている。
対する富山も直近2試合は上位陣との直接対決が続き、白星から遠ざかっている。守備をベースとしながらも、2試合とも先制から逆転を許す展開。前節・今治戦は1-2から髙橋 馨希のJリーグ初ゴールで追いついたが、同点止まりだった。小田切 道治監督は「後半入りの失点(の仕方)はあり得ない」と厳しく指摘。今節に向けて引き締め直して臨んでくるだろう。
スタイルも好対照の両チーム。松本がボールを動かしながらネットを揺らすか、富山が少ないチャンスの中で高い決定力を発揮するか。勝負の神は細部に宿る。
[ 文:大枝 令 ]
