今治の前監督は、いまはもう長野の指揮官。クラブが下した監督交代という決断は、絶対目標であるJ2昇格へ向けての苦渋のモノだったとはいえ、髙木監督に複雑な思いがあったことは想像に難くない。いまはその思いを胸に、苦戦を強いられていた長野で力を発揮しており、新天地での初陣となった前々節は首位・愛媛を苦しませてのドロー。前節は好調・福島に9試合ぶりの黒星をつけるなど、チームに復調の兆しを与えている。
一方の今治は前々節・北九州戦でラルフ セウントイェンスの劇的な決勝点で工藤 直人監督体制の初勝利を得たものの、アウェイでの前節・奈良戦は引き分け。チームは攻撃面に針を振ったサッカーに舵を切っているが、残された課題は少なくない状況と言わねばならない。
チームは攻撃面をさらに強化すべく、ヴィニシウス アラウージョを緊急補強。J2山形で2年連続二ケタ得点を挙げた助っ人の実力は言うまでもないが、あとはコンディションをどこまで上げられるか。チームに勢いをつけるカンフル剤となれば、一気に“ケチャドバ”の可能性はある。
[ 文:松本 隆志 ]
