磐田は前々節・福岡戦で金子 翔太の得点を守り切り、今大会初白星を飾った。しかし、前節・福岡戦では先制しながらも逆転負け。若手中心のメンバーが前半から攻守でアグレッシブなプレーを見せて躍動し、後半に松本 昌也の得点でリードを奪ったが、福岡の選手交代を機に流れが変わって2失点。悔しさが残る結果となった。
磐田はリーグ戦直近6試合勝ちなしで、ルヴァンカップもいまだ1勝。この1カ月間はことごとく勝利から見放されてきている。今節で敗れればグループステージ敗退が決まってしまう。チーム全体の底上げを図っていく意味でも、プレーオフステージ進出を目標にしているだけに、ここで1つ勝って希望をつなぎ止めたい。
ただ、そのためにスタイルを変えることはない。今節もあくまでチーム全体が成長していくための過程であり、やるべきことも明確になっている。特に先週末の明治安田J1第9節・広島戦では前半から相手のプレッシャーをはがし、スムーズなボール回しを展開。とりわけ前半はチーム全体が適材適所の立ち位置を取りながら、ゲームを運ぶことができた。ここはメンバーが替わったとしても継続したいポイントだ。「ゾーン1・2のところでなるべく早く相手コートに自分たちでボールを運んでいく。これが1つ重要になる」と伊藤 彰監督。その上で勝ち切る勝負強さを発揮したい。
対するFC東京もルヴァンカップでは磐田と同じ境遇にいる。ここで負ければ、グループステージ敗退が決まるという条件も同じ。FC東京にとってもあとがない一戦になる。また、今節は週末開催となるが、延期されていたJ1第2節・名古屋戦を水曜日に戦っており、ゴールデンウィークにかけて始まる過密日程を踏まえれば、これまでと同じようにターンオーバーしてくる可能性は大いにあるだろう。
FC東京はリーグ戦で3試合連続スコアレスドローと、得点力が大きな悩みの種となりつつある。期待したいのはルヴァンカップで4試合すべてに先発している山下 敬大だ。この一戦で流れを変える加入後初ゴールを決められるか。
前回対戦は、後半に数的優位に立った磐田が仕留められず、スコアレスドローに終わっている。グループステージ敗退の危機に追い込まれている両者の一戦、希望をつなぎ止めるのは果たしてどちらになるか。
[ 文:森 亮太 ]
