札幌はプライムステージ進出の可能性を残しており、この試合で引き分け以上だと進出が決まり、敗戦だと他グループの結果次第で可否が決定する。重要な一戦だ。
札幌は前節、ホームで横浜FMと対戦し、3-2で勝利。スコアレスで折り返した後半の立ち上がりに先制を許すと、そこから相手に流れを奪われかけたものの、ルーカス フェルナンデスが同点ゴールを挙げ、ミラン トゥチッチも ペナルティーエリア内で冷静さを発揮して追加点をゲット。その後、同点とされてしまったものの、途中出場の青木 亮太が持ち前の高い技術力を発揮してのフィニッシュで決勝ゴール。グループ首位の相手から勝点3を見事に奪ってみせた。
直近の公式戦は、6月10日に行われた明治安田J1第17節・鳥栖戦。湿度の高い難しいコンディションの中での試合は、前半終了間際に中村 桐耶がリーグ戦初ゴールをヘディングで挙げて先制に成功したものの、後半の立ち上がりにオウンゴールで同点とされてしまう。その後も鋭くスピーディーな攻めを仕掛けてくる鳥栖に手を焼いた時間帯もあったが、最終的には粘り強くタイムアップまで戦い抜き、アウェイで貴重な勝点1を積み重ねた。
一方、北海道に乗り込む磐田は前節、アウェイで鳥栖と対戦し、2-0で勝利。32分にファビアン ゴンザレスの得点で先制すると、そこからうまくボールを動かしながら試合をコントロール。鳥栖により長くボールを持たれてはいたが、要所ではしっかりとフリーの選手にボールを預けながら試合を落ち着かせ、相手にペースを握らせない。そして76分には金子 翔太が貴重な追加点を奪い、その後も落ち着いて試合を進めて快勝。J1相手に臆することなく勝ち切ってみせた。
直近の公式戦は、6月11日のJ2第20節・仙台戦。順位の近い相手とのアウェイゲームという難しいシチュエーションだったが、開始早々に鈴木 雄斗、上原 力也が続けて得点を奪い、試合の主導権を掌握。その後1点差に詰め寄られるも、76分に後藤 啓介が決めて勝負あり。終了間際にも1点を与えてしまったが、3-2で勝利し、地力を見せつけた格好だ。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、札幌はグループステージ突破の可能性を残しているため、その部分でのモチベーションでは上回りそうだが、磐田も今後のシーズンを戦い抜いていく中で、J1相手に好成績を収めつつ選手層に厚みをつけることができれば、非常に意義の大きな試合となる。その意味ではともにモチベーションの高い一戦と評していいはずだ。
札幌も磐田も、選手とボールがよく動き、それもスピーディーに動く場面を多く作るチームなので、緩急のついた質の高いゲームが展開されそうである。結果はもちろんだが、内容面についても非常に興味深い一戦だ。
[ 文:斉藤 宏則 ]

