ここまでの勝ち上がりを振り返っておくと、C大阪は初戦の1stラウンド2回戦で岩手を、3回戦では琉球を、それぞれアウェイで撃破。スコアはいずれも1-0と辛勝ながら、J3に所属する相手にきっちり勝利し、プレーオフラウンド進出を果たした。岩手戦では、5バックの相手をこじ開けることに苦労したが、途中出場のヴィトール ブエノが決勝点を挙げた。琉球戦は開始6分に幸先よく先制しながら、17分に退場者を出す難しい展開となった中、最後まで10人でリードを守り切った。2試合とも直近のリーグ戦から大幅にメンバーを入れ替えて戦い、チームの底上げを図りつつ、目の前の結果にもこだわってきた。2試合ともゴールマウスを守ったGKヤン ハンビンの好守も特筆に値する。
対する町田は、初戦の2回戦はJ3北九州に2-1で勝利し、3回戦はJ1対決となった中、鹿島を2-0で撃破。C大阪と同様、直近のリーグ戦から大幅にメンバーを入れ替えて戦ってきたが、それでもしっかりと町田のスタイルをピッチで表現すると、北九州戦はバスケス バイロンと安井 拓也がゴールを決め、鹿島戦ではミッチェル デュークが2得点を奪って快勝を収めた。北九州との試合後、「出場機会の少ない選手がメインで出ていたため、ギラギラした目つきをしていましたし、この試合に懸ける意気込みが感じられました」と話した黒田 剛監督だが、“控え”という立ち位置に収まらない、各選手たちの奮闘ぶりが目立った。2試合とも先発したCB池田 樹雷人にとって、C大阪はプロのキャリアをスタートさせたクラブ。トップチームでの出場はかなわず、C大阪U-23でプレー経験を重ねることにはなったが、今回の試合で出場することになれば、古巣に成長した姿を見せたい。日本代表に谷 晃生、U-23日本代表に藤尾 翔太、平河 悠、オーストラリア代表にミッチェル デューク、韓国代表にオ セフンと、多くの主力選手を欠く中での戦いにはなるが、これまでと同様、チームの総力で勝ち上がりを決めたい。
両チームは、5月15日に明治安田J1第14節で対戦したばかり。そこから1カ月も経たない中での顔合わせとなるが、前回は一進一退の攻防の末、90+3分に町田が決勝点を奪って2-1で勝利している。C大阪としては、リーグ戦の借りを返す意味も含めて負けられない思いは強い。U-23日本代表に西尾 隆矢、インドネシア代表にジャスティン ハブナーが選ばれて不在。いずれもCBの選手であり、ギリギリの編成を迫られる最終ラインでいかに踏ん張れるかが勝利のカギを握る。第2戦へ向けて先手をとるのはどちらか。平日のナイトゲーム、火花散る白熱の攻防に期待したい。
[ 文:小田 尚史 ]


