試合後の黒田 剛監督は「決して守勢に回ることなく戦いたい」と話し、2点のアドバンテージを守り抜こうとする考え方ではない。町田としては慌てる必要はなく、大逆転突破を目指すC大阪が前がかりになったところをカウンターで仕留めるプランが有効だろう。
相手の前傾姿勢を逆手にとる役目を担うのは、ナ サンホやエリキといった町田が誇る“スピードスター”。仮に第2戦で先制点を奪えれば、俄然優位に立つため、早い時間帯にゴールを仕留めることで相手の戦意を削ぐこともできるはずだ。ボール奪取からのスピーディーなカウンターをストロングポイントとする町田としては、チームの武器を発揮しやすいシチュエーションと言えるだろう。
ただ、結果が出たことによる“頭痛の種”が黒田監督を悩ませている。第1戦は直近の明治安田J1第17節・新潟戦から先発を総入れ替えして臨んでおり、リーグ戦の主力メンバーが第2戦の先発に入り込む余地が見いだしにくい。第1戦から先発を再考するのか。あるいは勝っているチームをイジらないのか。最終的な黒田監督の決断に注目が集まる。
一方のC大阪は、第1戦の87分に喫した3失点目が痛かった。ただ、2点差であきらめてしまうのはまだ早く、小菊 昭雄監督は「(1stラウンドの)2回戦、3回戦であればこの結果で大会は敗退となりますが、幸いにも日曜日にアウェイで第2戦がある。やられたらやり返すだけ」と前を向いた。
第1戦は現在J1トップスコアラーのレオ セアラがベンチスタートとなったが、追いかける立場のC大阪は立ち上がりからフルスロットルで反撃するために、“巨大戦力”の投下を惜しんでいる余力はない。レオ セアラと同様に第1戦はベンチスタートだったカピシャーバも先発に名を連ねる可能性もありそうだ。さらに第1戦の途中出場で戦列に復帰した香川 真司の先発起用は?小菊監督の用兵に注目だ。
アウェイに乗り込む格好のC大阪は、リーグ戦も含めて町田相手に連敗を喫している。8月上旬にはリーグ戦での“リターンマッチ”を控えているため、これ以上苦手意識を持たないためにも、町田戦“三度目の正直”となる意地の勝利が欲しい。「絶対にやり返す」と舩木 翔。2017年のルヴァンカップを制覇しているJ1の先輩クラブとしてのプライドもあるはずだ。
[ 文:郡司 聡 ]
