八戸は大会初出場となった昨季、初戦の1stラウンド1回戦・金沢戦でPK戦の末、勝利。2回戦ではJリーグオリジナル10のJ1鹿島と対戦した。前半に先制したものの、延長戦の末に敗戦。それでもあと一歩のところまで格上チームを追い詰めたことが自信となり、その後リーグ戦では最下位を脱出し、J2昇格プレーオフ進出を争うチームに成長していった。今回もそういう流れにしたいところだ。
その八戸は明治安田J3で現在1勝1分2敗で16位につけている(※1試合未消化)。開幕戦となった第2節・岐阜戦でクラブ初となる開幕戦勝利を挙げたが、その後は勝星に見放され、前々節・相模原戦では1-2の敗戦。前節・北九州戦は0-1で敗れ、2連敗に。課題であったスタートダッシュを切ることはできなかった。また、堅守が武器の八戸は3試合連続失点中。また、攻撃に関しても今季は攻撃的選手を中心に補強したが、いまだにうまくかみ合っていない。石﨑 信弘監督は「課題はディフェンスのところで高い位置でボールを奪うことができていない。しかし、崩されていないので、そこは継続していく。攻撃のところでは良い形を作ることができていないので、改善していかないといけない」と話し、まだシーズンは始まったばかりだが、早急に対処していかないといけない課題は明白だ。
対戦相手のJ1新潟については、「新潟も北九州と同じポゼッションサッカーなので、同じように前から圧力を掛けていき、ボールをしっかりと取り切れるかどうかがカギとなる。レベルはもちろん違いますが、チャレンジはしていきたいです。また、出場できていない選手もいるので、組み合わせを考え、バランスを見ながらうまく組み合わせていかないといけないです。いろいろなことにチャレンジしていきたいです」と、「チャレンジ」という言葉を多く口にする石﨑 信弘監督。約30年の監督業で積み重ねてきた経験を駆使し、新しいことにチャレンジしていく構えだ。
対して格下相手に負けられない新潟は、3分3敗といまだリーグ戦で勝利をつかむことができていない。それでも、昨季はルヴァンカップで勝負強さを発揮してファイナルまで勝ち進んだ。惜しくも準優勝に終わったが、昨季の主力も残っているだけに勝負強さは健在だろう。
ボール保持にこだわるポゼッションサッカーを主体とする新潟は今季、スタッフ陣を一新。その中で樹森 大介新監督とともにチームに新たに加わった吉本 岳史ヘッドコーチは、東北リーグ1部に所属している青森県のブランデュー弘前FCに6シーズン在籍し、選手兼監督として八戸と何度も対戦している。当時のチームとは違えども、クラブの戦いやスピリッツなどはよく知っているだろう。
新潟はこの試合を終えれば代表ウィークのため、リーグ戦の再開まで8日間の空きがある。リーグ前節から中4日と移動の疲れはあるが、この一戦に集中して臨める状況だ。格下相手に安定した戦いを見せ、今季公式戦初勝利をつかみたい。
[ 文:夏目 二郎 ]
