平野 孝スポーツダイレクターとシュタルフ 悠紀リヒャルト監督が欧州へ直接足を運び、その目でプレーを見て、そしてコミュニケーションをとって獲得した外国籍選手たちや、島川 俊郎、高井 和馬らJ3においてはトップクラスの実績と実力を備えた日本人選手を多く獲得し、リーグ戦の開幕を迎えた。
しかし、ここまでは明治安田J3で2勝1分3敗と成績は振るわず。J3を優勝し、J2への昇格を目標にする中で14位に甘んじている。JリーグYBCルヴァンカップでは、これまで出し切れていない本来の力を発揮し、“ジャイアントキリング”を起こせるかが1つのポイントになる。
23日のJ3第6節では、松本の本拠地・サンプロ アルウィンに乗り込んで勝点3の獲得を目指したが、20分に自陣右サイドでのスローインから素早くクロスを入れられて先制点を献上。1点ビハインドで迎えた後半は、55分に自陣で相手にボールを奪われると、最後はミドルシュートを沈められた。その後も得点を挙げることはできず、0-2で敗戦を喫してしまっている。
ここまではスローインへの準備の遅さや、1本のパスミスから招いてしまっている失点が少なくない。公式戦では一瞬の緩みさえも見せずプレーしていく必要があることを、松本戦ではあらためて痛感させられた。
中2日で迎えるルヴァンカップ1stラウンド1回戦・清水戦まで、課題を修正する時間はほとんどない。ただ、意識1つで変えられることもある。相手はJ1に籍を置く名門。J3での試合以上に緩みを見せることは許されない。
一方の清水も、このルヴァンカップはリバウンドメンタリティーを試されるゲームになる。J1復帰1年目の今季は、開幕2連勝と好スタートを切ったものの、以降は4試合勝ちなし。直近のJ1第6節・京都戦(1●2)の結果を受けて2連敗となっている。
秋葉 忠宏監督は京都戦を振り返り、「『(ビルドアップ時は)ハーフウェーラインまでは外回しで前進していこう』と伝えていたにもかかわらず、ビハインドとなったことで、焦って中を使うシーンが続いてしまった」と悔やんでいた。また、「ここから中断期間に入るので、われわれとしては腕の見せどころ」と話すように、京都戦で2失点を喫したディフェンス面を含め、攻守両面での修正がどこまで施されるか。10日間での変化にも注目が集まる。
また、秋葉 忠宏監督にとって相模原は、クラブがまだ神奈川県リーグを戦っていたときに監督兼選手として在籍した古巣。指導者キャリアをスタートさせた地へ、J1の指揮官になってからは初めての凱旋になる。
[ 文:舞野 隼大 ]
