先週末に行われたリーグ戦で白星をつかんだ両チーム。流れを持続させてこの試合でも勝利を収め、さらに勢いを強めたいところだろう。
水戸は1回戦で熊本に1-0で勝利。直近のリーグ戦で先発した選手をベンチにも入れないという徹底したターンオーバーを用いながら、出場機会を得た選手たちが攻守で躍動して勝利をつかみ取った。中でも活躍が目立ったのは西川 幸之介だ。GKとしてゴールを守るだけでなく、正確なキックを連発して攻撃でも存在感を発揮。30分には正確なロングフィードを相手最終ラインの背後に蹴り、走り込んだ安藤 瑞季がゴールを決めた。決勝点のアシストを記録した西川 幸之介はその後、リーグ戦でも先発の座を勝ち取った。
水戸は常に選手間の競争を促しているチーム。リーグ前節・札幌戦ではそれまでのリーグ戦で先発の機会がなかった大崎 航詩を本来の左SBではなく、ボランチのスタメンとして起用して中盤に安定をもたらし、同じくリーグ戦初先発を飾った鷹啄 トラビスが圧倒的な空中戦の強さを見せて札幌の攻撃をことごとくはね返し続けた。水戸には“レギュラー”という概念がない。調子が良い選手や結果を出している選手を躊躇なく抜擢しながらチーム力の向上を図っている。
今回の試合では1回戦同様、出場機会に恵まれていない選手やポジションを奪われた選手が多く起用されることが予想される。その選手たちの試合への渇望こそが、水戸の最大の強みとなることだろう。今後、出場機会を増やしていくためには良いプレーをするだけでは物足りない。勝利という結果をつかみ取ることが求められる。誰が出ようが、どんなシステムだろうが、チームの勝利のために戦う。チーム全員がその意識を強く持って戦い、水戸のテーマである『やりきる・走りきる・勝ちきる』を体現する姿を見せてもらいたい。
G大阪は1回戦でJ3の高知と対戦。2-1で振り切り、2回戦にコマを進めた。水戸とは異なり、直近のリーグ戦で先発出場したメンバーを多く起用。戦術の成熟を図りながら、個の力を生かし、宇佐美 貴史と唐山 翔自のゴールで勝利をつかんだ。
1回戦の選手起用を見る限り、この試合においてもターンオーバーのような起用はしないことが予想される。ダニエル ポヤトス監督の下、浸透しつつあるパスサッカーを展開して、勝利を狙ってくることだろう。
G大阪は、水戸の強烈なプレスをかいくぐれるかがこの試合の最大のポイントとなるだろう。沖縄キャンプ中に練習試合を行った際には水戸のハイプレスに苦しみ、なかなか狙った形でボールを前進させることができていなかった。あれから約3カ月、チームとして進化した姿をピッチで証明したい。
J1チームがプライドを見せるか。J2チームが下克上を起こすか。勝利への執念がぶつかり合う激戦となるだろう。3回戦に進出するのは、果たしてどちらのチームか。
[ 文:佐藤 拓也 ]