3日に行われる第1戦、横浜FCと神戸はニッパツ三ツ沢球技場で対戦する。両者は8月16日に、リーグ戦でも対戦したばかりだ。
ホームの横浜FCは、クラブ史上初めてのルヴァンカップ準々決勝を迎えることとなる。6月に行われたプレーオフラウンドではC大阪と対戦し、第1戦はアウェイで1-4と大敗したところから、ホームで行われた第2戦は90分を3-0で終えて延長戦まで持ち込み、104分に櫻川 ソロモンのゴールで勝ち越し。トータルスコア5-4の大逆転劇を巻き起こした。
しかし、その勢いをリーグ戦へ、という思惑はうまくいかず、7月23日には四方田 修平前監督の解任と、三浦 文丈コーチの監督就任が決定した。三浦 文丈監督は、監督就任後初のカップ戦に向けて「もちろん勝ち進むことは大前提」と前置きしながらも、「戦力の底上げや、残りのリーグ戦に向けて選手の力を見極める機会。両方うまくできれば」と、狙いと意欲を語った。
夏の移籍期間で選手の入れ替わりが起こった中、サブに回る機会が増えたGK市川 暉記や福森 晃斗にとっては、再アピールのチャンス。また、7月15日に愛媛から完全移籍加入した窪田 稜は、横浜FCでの公式戦デビューに向けて「もし出られれば、この1カ月間分の『試合に出たい』という気持ちを出して、自分ができることをやるだけ。あとは全力で楽しみたい」と意気込む。
8月16日に行われたJ1第26節・神戸戦で勝ったことで連敗を『7』で止め、少しずつ勝点を積むペースは向上しつつある。ただ、ここからさらにエンジンをかけて降格圏脱出を果たすためにも、このカップ戦で良い波を作り、残りのリーグ戦10試合へとつなげていきたい。
対する神戸は、8月16日の横浜FC戦から天皇杯を含めての公式戦連戦を戦っている最中であり、このルヴァンカップ準々決勝は7連戦の6試合目と7試合目。3つのコンペティションでタイトル争いを繰り広げながら、さらに9月17日からはAFCチャンピオンズリーグエリートでの戦いも始まる。横浜FCと同じく、チームの戦力の底上げが必須となる。
8月27日に行われた天皇杯準々決勝・相模原戦では、直近のリーグ戦からメンバーをほぼ総入れ替え。“チャレンジャー”のJ3相模原の勢いに押され、1-1のまま延長戦でも決着がつかず、PK戦の末に勝利をつかみ取った。7月4日に秋田から完全移籍で加入した小松 蓮がその試合で加入後初ゴールを決めたことは1つポジティブな要素だが、吉田 孝行監督は「もっと自分を出せばいいのに、アピールすればいいのにという選手もいた」と、発破をかける。
たとえ戦うメンバーが入れ替わったとしても、“3冠”を目指すチームとして同じ相手に二度、三度負けるわけにはいかない。まずは第1戦からアウェイで好ゲームを展開し、少しでも優位な状態で、ホームでの2戦目を迎えることができるか。
横浜と神戸。ともに港街のクラブが、残暑の厳しい暑さに負けない、熱い戦いを繰り広げる。
[ 文:青木 ひかる ]
