首位争いをリードするなど、リーグ戦で確かな存在感を見せてきた神戸。ただ、2年ぶりの参戦となったルヴァンカップグループステージでは苦戦を強いられた。リーグ戦で出場機会の少ない選手を中心にメンバーを構成したが、結果を出すことはできなかった。
ただ、フレッシュな若手の成長などを企図しながら戦っており、その意味で貴重な時間を過ごしてきたことは間違いない。14日に開催された天皇杯2回戦・長野戦で2ゴールを挙げて、チームを勝利に導いたリンコンはルヴァンカップで3試合に先発し、2得点を記録。リーグ戦のメンバー入りにもつなげるなど、アピールの場を有効活用している。
さらに、CBが本職ながらSBとしての経験値も積む尾崎 優成。6日のバルセロナとの親善試合に右CBで先発出場し、中3日で行われたリーグ前節・C大阪戦にベンチ入り。その4日後の長野戦では右SBで先発出場した。神戸の育成組織出身の19歳は「去年と違って試合に出られる回数も増えている。練習では得られないものが試合にはあるし、『サッカーやっていて楽しいな』というのがある」と率直に語り、自らの成長と向き合う。
「先輩から厳しい声もかけられていますけど、それも本当にありがたいなって。そうやって厳しく言ってくれる先輩がいるから、『もっと頑張ろう』とも思うようになるし、『いつか見返してやろう』というところもある。試合を振り返って自分の成長につなげていくのが大切ですし、一試合一試合を無駄にしないことを意識してやっていきたい」(尾崎)。
この試合のあとは、明治安田J1第18節・福岡戦まで日程が空くスケジュールとなっており、一定の主力勢が出場する可能性もあるが、本拠地を舞台に勝利を求めて戦うことは誰が出ても同じこと。“2巡目”に突入するリーグ戦を見据え、闘争心あるサッカーをピッチで表現したいところだ。
一方、4位・横浜FCも勝利が欲しい。3位・神戸同様にグループステージ敗退が決まっているが、この試合に2点差以上で勝利すれば、同カードにおける得失点差で神戸を上回り、グループ最下位を脱出する状況だ。
ルヴァンカップではリーグ戦から大きくメンバー変更しながら戦ってきたが、今節はどうか。直近の公式戦は11日のリーグ前節・浦和戦で、神戸戦から中2日で天皇杯2回戦・岩手戦を控えている。さらに来週末のリーグ戦からは、第18節で京都、第19節はG大阪と、残留を争うライバルとの直接対決も待っており、出場メンバーを問わず勝つことで、チームとしてのはずみをつけていきたいところだろう。元神戸の井上 潮音や三田 啓貴、小川 慶治朗が出場となれば熱い思いが交錯することは確実。神戸にはルヴァンカップCグループ第2節で0-1、J1第12節で0-3と今季2敗を喫しており、リベンジのメンタリティーもぶつけたい試合となる。
[ 文:小野 慶太 ]
