3日に行われたニッパツ三ツ沢球技場での第1戦は、両チームともに直近の明治安田J1第28節から大幅にスタメンを変更して臨んだ。立ち上がりにまず横浜FCがペースを握り、良い形でゴール前に攻め込んだが、神戸も我慢の守備でしのぎながら反撃。その後もきっ抗した展開が続いた中、後半を迎えると一気に試合が動く。50分にジョアン パウロ、58分に小倉 陽太が得点を挙げた横浜FCが優勢に立ち、このまま試合を制した。
このプライムラウンドのレギュレーションでは、勝ち上がりの条件としてまず勝利数、そして2試合の得失点差の順で設定されており、横浜FCが連勝、あるいは引き分けた場合、文句なしで準決勝進出が決定。敗れても、90分間で1点差以下の敗戦であれば準決勝進出となる。反対に逆転突破を狙う神戸は、90分で勝ち上がりを決めるためには3点差以上での勝利が必要。2点差での勝利の場合は、前後半15分ずつの延長戦に入り、それでも決しない場合はPK戦で決着をつける。
この第2戦のポイントの1つは、どんなメンバー編成になるかということ。第1戦では、両チームともにリーグ戦の主力選手たちが先発メンバーから外れている。横浜FCはアダイウトンやルキアン、ンドカ ボニフェイスらがベンチあるいはベンチ外であり、満を持して先発する可能性も十分。ただ、結果と内容の両面で確かな手ごたえを得た第1戦のメンバーの勢いを生かしたい考えもあるだろう。一方、神戸は逆転突破に向けて主力勢を投入することが想定される。直近のリーグ戦から唯一第1戦も先発した山川 哲史をはじめ、途中出場した酒井 高徳、宮代 大聖、エリキ、井手口 陽介らに加え、ベンチ外だった大迫 勇也、武藤 嘉紀、扇原 貴宏、マテウス トゥーレル、永戸 勝也、前川 黛也らが先発出場する可能性は十分だ。
神戸は本拠地・ノエスタで横浜FCに対して苦い記憶がある。8月16日のJ1第26節で、自陣に強固なブロックを組んだ相手を崩せず、後半アディショナルタイムにカウンターから失点を喫して0-1で敗戦した。悔しさを押し隠すように自戒の言葉を語った吉田 孝行監督や選手の様子はいまなお鮮明に残っており、第1戦を含めた雪辱戦としての意味合いも強い。中2日、中3日で続いた酷暑の公式戦7連戦のラストマッチとなるだけに、チーム一丸で逆転突破を果たし、力強く幕締めしたいところだ。
一方、横浜FCからすれば、神戸に対して公式戦2連勝中というのはポジティブな要素だ。前述のJ1第26節では引いて守る戦い方を選択したが、第1戦では高い位置で制限を掛ける守備を採用するなど、戦い方の変化が見られた。ベスト4進出に向けて、三浦 文丈監督がどのような青写真を描いているかは注目点となる。
[ 文:小野 慶太 ]
