ホームの川崎Fは、この夏の期間に大きな動きがあった。7月5日の前々節・鹿島戦を最後に守備の要であった高井 幸大がイングランドプレミアリーグのトッテナムに移籍すると、7月20日の前節・G大阪戦の前には山田 新がスコットランドリーグの名門・セルティックに移籍。攻守の軸がチームから離れた。その一方で、8月にはその2人の穴を埋めるべく新戦力を獲得。セルビア国籍のFWラザル ロマニッチと、クロアチア代表歴もあるDFのフィリップ ウレモヴィッチが加わった。加入が発表された2日のトレーニングから合流を果たしており、最短では今節・福岡戦でのデビューが期待される。
チームは首位・神戸と8ポイント差の現状を受け、残り14試合での巻き返しを誓う。この中断期間中には「自分たちの課題や勝つために必要だと思うところをトレーニングしてきました」と長谷部 茂利監督。シーズンも後半戦に差しかかり、スタイルの浸透は進む中でいま一度、その勝ち筋を見直してきた。
「ピッチ上の真ん中やそれよりも前でプレーする回数や時間帯を増やすことで勝利に近づくと考えているので、これまでと同じように高い位置からプレッシャーを掛けたいし、高い位置でボールを奪いたいです。高い位置でボールを取れればゴールに近いので、そこの考えは変わらないです」(長谷部 茂利監督) まさにその指揮官にとって、ホームでの再開初戦の相手は、昨季まで5年間に渡って指揮を執った古巣となる。2月にアウェイで対戦した際は逆転勝ちで制しているだけに、ホームでも勝利をつかみ、結果で“最高の恩返し”を果たしたい。
アウェイの福岡は、クラブワールドカップに参加していた浦和のスケジュールの影響で7月27日に第23節を消化し、8月6日には天皇杯ラウンド16・鹿島戦を戦ったため、ほかのクラブと比べれば中断期間が短かった。さらにその鹿島戦は雷により試合が一時中断しただけでなく、延長戦までもつれたことで120分の戦いを強いられ、結果は敗戦。二度追いつく粘りは見せたが結果は得られず、いろいろとダメージの残る結末となってしまった。
現在リーグ戦は24試合を終え、8勝8分8敗とキレイに五分の成績で順位表でも真ん中に位置。メルカリスタジアムでのゲームから中2日で今度はU等々力でのゲームと、再開初戦からいきなり過密日程を強いられることとなるが、上に食らいついていくためには勝利が必要である。リーグ戦ではここ3試合はすべて引き分けだが、その前には2連勝を飾るなど、現在6試合負けなし。流れは悪くないだけに、2日間の準備期間を最大限に生かしてゲームに挑みたい。
[ 文:須賀 大輔 ]


