川崎Fと福岡は、約2週間前に天皇杯準決勝で対戦。場所も同じ等々力陸上競技場だった。5分に山村 和也がCKからゴールを決めて川崎Fが先制すると、前半のうちに福岡が金森 健志の得点で追いつく。レアンドロ ダミアンのPK失敗もあって福岡が息を吹き返したように見えたが、後半開始早々に橘田 健人が決めた勝ち越しゴールを機に、マルシーニョ、レアンドロ ダミアンと川崎Fが加点。福岡は鶴野 怜樹が90+6分に得点を決めたが、4-2で終了し、川崎Fが決勝進出を決めた。
川崎Fの鬼木 達監督は、短いスパンで対戦する今回の試合について「やりやすさとやりにくさ、どちらの面もある」と話す。「まずは自分たちの良かった部分をより良い形で出すことが重要。ホームらしい戦いをしたいし、それを勝利につなげたい」と今節を展望した。
リーグタイトル奪還を掲げた今季だったが、その可能性はついえた。ただ、指揮官は「1つでも順位を上げることが必要。その考え方は変わらない」としている。それでも、この試合を終えて中3日で控えるパトゥムユナイテッド戦を見据えて、「移動などキツいものがある。総力戦ではあると思う」ともコメント。天皇杯からのメンバー変更も示唆している。
天皇杯ではレアンドロ ダミアンがPK以外で今季初得点をマークした。そのほかにセンターFWではバフェティンビ ゴミス、小林 悠、山田 新、宮代 大聖といった選手も出場機会をうかがっている。前線のストライカーに誰を起用するかは、注目ポイントだといえよう。
また、古巣戦となる遠野 大弥も気合いが入っている様子だ。「練習から良いモチベーションでやれているし、いまの競争に負けられないという思い。(対戦は)楽しみ」。昨季、一昨季と、ホームゲームでは2年連続で福岡から得点を奪っている遠野にも期待がかかる。
第3節・湘南戦で負ったケガが長引いていたジェジエウは全体練習に合流済み。先週金曜日の練習試合でもプレーしており、公式戦復帰が視野に入っている。とはいえ、鬼木監督は起用に慎重な姿勢を見せていた。「45分、(練習試合で)プレーできたのは大きい。良かったが、もう少しかかると思う」。長期離脱後であり、天皇杯準決勝で得点を決めた山村や大南 拓磨といった選手たちにも信頼を置いているだけに、少なくとも先発復帰はないか。
対する福岡は天皇杯準決勝で敗れたものの、JリーグYBCルヴァンカップで決勝に進出。勢いに乗っている。天皇杯で4失点した際にはかなり前がかりだったこともあり、この試合では“堅守の福岡”を取り戻そうとするのではないか。その上で、遠野も「距離感が良く、3人で崩すことができる」と警戒した前線の山岸 祐也、紺野 和也、金森のコンビネーションを生かした攻撃でゴールを狙うだろう。調子が上がっている鶴野も警戒人物だ。古巣戦に気持ちが上がるのは遠野だけではなく、福岡の主将・奈良 竜樹も同じ。リベンジを果たそうと気持ちが入っているだろう。
熱戦のキックオフは、20日の19時だ。
[ 文:田中 直希 ]


