
2026/11/1 (日)
第13節
8
横浜FMが川崎Fを日産スタジアムに迎える“神奈川ダービー”。両者ともに10月28日にJリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ1stラウンド4回戦を戦い、中3日で今節に臨む。
横浜FMはリーグ戦4戦連続ドローと勝ち切れない一方、9月以降は公式戦12戦無敗と負け知らず。対する川崎Fはリーグ戦3連勝を含む公式戦5連勝中と好調のスパイラルに突入した。公式戦8連戦を締めくくるダービーを制し、さらなる上昇に向かうのは果たして――。
横浜FMは前節、アウェイで名古屋と対戦。14分、宮市 亮の横パスをジョルディ クルークスが合わせて幸先よく先制する。ただ、20分以降はハーフタイムを挟んで防戦の時間帯が長く続き、74分にセットプレーの流れから失点。その後はテヴィスのシュートがポストに嫌われるなど、勝ち越し点を奪えず、リーグ戦では4試合連続となるドロー決着となった。
後半に2点リードから追いつかれた前々節・東京V戦に続き、終盤の失点でリードを守り切れないのが横浜FMの現状の課題。スティーブ コリカ監督は言う。
「『ゲームの60分から65分はうまく進められている。それが90分間できていないということが問題だ』と伝えていた。サブの選手のフレッシュな力を使ってゲームを進めたかったが、それがうまくいかなかった」
先制点を生かせないのが表層的な問題だが、その原因の1つが途中出場の選手たちのパワー不足。その改善が今節、取り組むべき喫緊の課題となる。
そして、古巣とのダービーに心を燃やしているのが、3月の右アキレス腱断裂から復帰したばかりの遠野 大弥。前々節では復活を印象づける今季初ゴールを奪い、途中出場したルヴァンカップ1stラウンド4回戦・広島戦では決勝点となったオウンゴールを誘うなど、着実に存在感を高めている。
「特別な思いは意識しなくても多分出てしまう。試合になると、やっぱり気合いは入ってしまうので……。『そこはコントロールしてくれ』というのは監督やメディカルスタッフから言われている」
くしくも、川崎F戦は大ケガを負った試合。そのような背景も絡んで、トリコロールに染まった“ダイヤ”が何かを起こしてくれそうな予感が漂う。

遠野大弥は古巣・川崎Fとの“神奈川ダービー”に強い意気込みで臨むはずだ
対する川崎Fは前節、ホームで岡山と対戦。12分にデリキ ラセルダが先制点を挙げ、51分にはマルシーニョが追加点を奪い、理想的な試合運びに持ち込むと、岡山の反撃を1点にとどめてリーグ戦3連勝を達成した。その試合後、長谷部 茂利監督は今節のテーマに言及している。
「(岡山戦では)『今日こそは無失点で』とハーフタイムに指示を共有して送り出したが、できなかったと。課題を残して次の試合というか、次こそは無失点で終われるようにしたい」
3連勝中もすべての試合で失点を喫しており、今節は明治安田J1第7節・水戸戦以来となるクリーンシートでの勝利が目標となる。そのためには、ペドロ ホマーノ、フィリップ ウレモヴィッチの両CBにGKスベンド ブローダーセンを加えた“外国籍トリオ”の活躍が欠かせない。

無失点に重きを置く川崎F。スベンド・ブローダーセンら外国籍選手たちの活躍は不可欠だ
[ 文:大林 洋平 ]