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【ヤマザキナビスコカップ 名古屋 vs 大分】プレビュー:上り調子の名古屋と、今季公式戦初勝利が欲しい大分。それぞれの高いモチベーションが、連戦の疲労も吹き飛ぶ熱戦の予感を漂わせる(13.04.10)

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勇猛果敢に挑みかかる昇格組を、J1の強豪が迎え撃つ。
開幕から1カ月が経ち、ようやく名古屋の試合にこうした表現が使えるようになってきた。今季はすでに甲府、湘南と昇格組を相手に勝利を収めてきたが、内容はお世辞にも盤石とは言えないものだった。それでも階段を一段ずつ上るように、着実にチーム力を回復してきた名古屋は、この過密日程の中で一定の手応えをつかむに至ったのである。

名古屋は前週は週半ばにヤマザキナビスコカップでF東京、週末にリーグ戦で柏と戦い、ともにアウェイで引き分けた。F東京とはスコアレス、柏とは3-3の打ち合いとふり幅の大きな2試合となったが、どちらも闘う姿勢が見えた好印象のゲームだった。
名古屋のストロングポイントである個人能力を活かすには、組織の整備はもちろんだが、まずは1対1の局面で闘うことも重要な要素となる。「一人が戦えば自分も、となって、そこから組織がつながっていく」と語ったのは8年目の生え抜き・阿部翔平だ。個人戦術レベルの高い名古屋はそうした手法でも、チームとしてのまとまりを生むことができるのだろう。
ベテランの多いチームだけに連戦の疲労は気になるところだが、ストイコビッチ監督の備えは万全だ。土曜日のリーグ戦終了後、日曜、月曜と2日間のオフを取り、戦術練習よりもコンディショニングを優先。さらにはこの序盤戦、豊富な運動量でチームをことごとく救ってきたダニルソンは2戦ともに後半20分ほどで交代させ、無理をさせなかった。ここ2年ほどシーズン序盤の負傷者に悩まされてきた経験からくる選手起用には、より慎重さが増していることがわかる。12日間で4試合目となる今回の大分戦では、さらに大胆なローテーション敢行の可能性もあり得る話だ。

大分は逆に、最大戦力を惜しげもなくつぎ込んできそうな気配。前週のヤマザキナビスコカップ3節は試合がなく、週1試合のペースで戦ってきた体力的アドバンテージがあるためだ。そもそも運動量が持ち味で、90分を激しく上下動して戦う体力自慢のチームである。その象徴ともいえる辻尾真二と松本怜の両ウイングバックはスピードもあり、チャンスメーク力にも優れた好選手。彼らのサイド突破を活かすセンターフォワードにも、高松大樹や森島康仁という空中戦に強い面々が揃い、パサーの木村祐志も合わせた攻撃陣のバランスは良い。今季開幕後に補強したボランチのロドリゴ・マンシャも瞬く間にチームにフィットし、今や守備の要として機能している。いまだリーグでもカップでも勝利がない状況が続いているが、内容としては能動的であり、力を発揮できていないわけではない。足りないのは勝ち星だけ。その難題を解決できずにいる現状もまた、この一戦に最大戦力を送り込む理由の一つとなる。

試合展開の鍵を握るのは、名古屋の湘南戦(リーグ戦第4節 /jsgoal_archive/game/2013/20130100010720130330.html )と同様にサイドの攻防となってくることは間違いない。湘南も大分も3バックを基本布陣とするが、湘南は名古屋対策としてオプション布陣である4バックを採用した。サイド攻撃が得意な名古屋を相手に、ウイングバックの裏を容易に突かれるのを嫌ったためだ。
同じように大分が布陣を変えてくるかはわからないが、いずれにせよ大分がどのようにサイドを守り、攻めるかで試合の流れは大きく変わる。矢野貴章に小川佳純、田中輝希、田鍋陵太などタイプの異なるサイドアタッカーを擁する名古屋に対応するのはなかなか骨の折れる作業である。ここに辻尾と松本が釘づけにされるようだと、大分の劣勢は免れない。

名古屋の注目点でいえば、前述した選手選考はひとつ見所になるかもしれない。疲労を考慮すれば中村直志や磯村亮太あたりのプレータイムが伸びることはもちろんのこと、今季は継続して出場機会を得ている田鍋や田中輝らにも、経験値を稼ぐチャンスが十分に与えられることは間違いない。またリーグ戦で出場機会を失っている阿部やダニエルらにとっては、定位置奪還のための重要なアピールの場ともなる。年齢もキャリアも違う選手たちがそれぞれのモチベーションを高く保てる現在の状況は、チーム作りの観点でも何よりの好材料。その意味で、名古屋には一切の慢心も油断もないということは断言できる。相手が昇格組だからこそ、なおさらに勝点3にこだわった試合運びに徹することだろう。

名古屋はこの予選リーグ突破に向けて一歩抜け出すチャンスでもある。同勝点でグループ首位に並ぶF東京は今節、勝点1差でその2クラブを追うC大阪と対戦する。この対戦の結果いかんでは、勝てば単独首位の座も手に入る立場に名古屋はあるのだ。さらには内容を伴わせて快勝、とできればこの上ない結果。エンジンが温まってきたスロースターター・名古屋は、貪欲にその一挙両得を狙う。

以上

2013.04.09 Reported by 今井雄一朗
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