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コラム

データコラム 数的有意

2022/4/29 09:00

2022シーズン序盤戦のスタッツリーダー 前編

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2022年の明治安田生命J1リーグが開幕してから早くも2カ月が経過し、全てのチームがシーズンの4分の1以上となる試合を消化。今回は序盤戦を終えたと言えるこのタイミングで、J STATSを基に各スタッツでリーグ1位の成績を残した「スタッツリーダー」を前編と後編に分けて紹介する。※4月20日時点でのデータを使用

●ピーター ウタカ(京都サンガF.C.)
★ゴール数(7)
★ゴール+アシスト数(7)※1位タイ
★シュート数(30)
★枠内シュート数(14)
★PA外シュート数(12)※1位タイ(PA=ペナルティエリア)
12年ぶりにJ1の舞台で戦う京都サンガF.C.は、9試合を終えて4勝3分け2敗で5位と好調だ。その快進撃を支えるのは、何と言ってもエースのピーター ウタカだろう。数々のJクラブで大活躍を見せ、昨季はJ2リーグで得点ランキング2位に輝いたベテランストライカーだが、自身にとっても久々のJ1で今季は序盤から大暴れ。挙げたゴール数はすでに7で、現在リーグのトップスコアラーとなっている。その他、シュート系の複数部門でスタッツリーダーとなっており、シュート数(30本)、枠内シュート数(14本)はいずれも単独でリーグ1位の数字である。

●鈴木 雄斗(ジュビロ磐田)
★ゴール+アシスト数(7)※1位タイ
2019年以来3年ぶりにJ1を戦うジュビロ磐田から、ゴール+アシスト部門で鈴木 雄斗がスタッツリーダー入り。5得点2アシストの合計7で、前述のピーター ウタカと並んでリーグ1位タイとなった。最終ラインから前線まで幅広いポジションをこなせるユーティリティ性が魅力の1つである選手だが、今季は右のウイングバックを主に任され、攻守にわたってチームの中心として躍動。第2節の「静岡ダービー」で挙げた技ありゴールを皮切りに、第3節は複数得点を記録するなど波に乗っている。ゴール+アシスト数でトップとなった2選手がともに昇格組の選手である点も興味深い。

●上田 綺世(鹿島アントラーズ)
★PA外シュート数(12)
シャーレの奪還を狙う鹿島アントラーズは、ここまで9試合を終えて6勝1分け2敗で2位。首位を走る川崎フロンターレよりも消化試合数が少ないことを考えれば、上々の滑り出しと言えるだろう。そんな名門の2トップの一角として今季躍動を見せるのが、上田 綺世だ。ここまで5ゴールを挙げ、2・3月度の明治安田生命Jリーグ KONAMI月間MVPにも輝いたストライカーは、PA外からのシュート数が12本でリーグ1位タイ(ピーター ウタカも12本で同数)。卓越したシュートセンスとパンチ力を併せ持ち、第5節の湘南戦第7節の福岡戦では見事にPA外からのシュートでゴールを挙げている。

●原川 力(セレッソ大阪)
★アシスト数(3)※1位タイ
最大の持ち味である正確な右足のキックを生かして今季も多くのチャンスを創出。開幕戦の横浜F・マリノス戦では2本のCKから2得点を演出したほか、第6節の川崎フロンターレ戦では的確な攻め上がりからチームの4点目をお膳立てし、「王者」を打ち砕く大勝に貢献。ここまでリーグ1位タイの3アシストを記録している。

●神谷 優太(清水エスパルス)
★アシスト数(3)※1位タイ
今季から清水エスパルスに加わったアタッカーは、状況によって最前線と左サイドをともに高クオリティでこなす活躍を見せ、ここまで3アシストを記録。前述の原川 力と並んでリーグ1位タイとなっている。第2節の「静岡ダービー」で2アシストを記録したほか、第4節のセレッソ大阪戦では1本の鋭い縦パスで相手の守備網を切り裂き、高橋 大悟のゴールをお膳立てした。

●樋口 雄太(鹿島アントラーズ)
★ラストパス数・セットプレー(9)
攻撃的なポジションを任されることが多かった昨季までに比べ、新天地の鹿島アントラーズでは2ボランチの一角や、ダイヤモンド型中盤のアンカーポジションなど、より守備的な位置もこなすことが多く、プレーの幅を広げているといえる。また、正確なキックを幾度も披露し、セットプレーからのラストパス数はここまででリーグ最多となった。今回のデータの対象範囲ではないものの、JリーグYBCルヴァンカップ GS第3節のガンバ大阪戦ではセットプレー3本を含む衝撃的な1試合4アシストも記録しており、リーグ戦でもさらなる活躍が期待される。

●マテウス サヴィオ(柏レイソル)
★ラストパス数・オープンプレー(16)
今季から新たに「背番号10」を背負い、監督からも絶大な信頼を得て出場を重ねる。細谷 真大ら最前線の選手と幾度も好連係を見せ、ここまででもっともシュートにつながるパスを供給したプレーヤーとなっている。また、単純なパサーとしての活躍にとどまらず、第7節セレッソ大阪戦で見せたアシストのように、力強いドリブル突破を仕掛けて自ら打開する力を持つ点も大きな魅力の選手だ。

●江坂 任(浦和レッズ)
★スルーパス成功数(20)
様々な選手起用が見られる今季の浦和レッズの中でもコンスタントに試合出場を続けている希代のファンタジスタは、もはや毎シーズンの常連とも言える形でスルーパス成功数がリーグトップクラスとなっている(※2020年はスルーパス成功数がJ1で1位、2021年は2位)。第3節の湘南ベルマーレ戦では、彼の絶妙なスルーパスを起点にチャンスが生まれ、最後は自らが仕留めて先制点を挙げるシーンも見られた。浦和レッズには前線に得点能力の高い外国籍選手が数多くいるだけに、彼らとの連係がさらに深まれば、チームの上位進出にもつながるだろう。

●森重 真人(FC東京)
★前方ロングパス成功数(29)
新たなパスサッカーに挑戦するチームの中でも、ベテランながらいまだ錆びない技術を披露。攻撃時には最後方から攻撃のスイッチを入れる役割を担い、前方へのロングパス成功数がリーグトップとなっている。定評のある対人守備とともに、ロングフィードの技術の高さにも注目が集まっている。

●山根 視来(川崎フロンターレ)
★敵陣PA内へのパス成功数(24)
暫定で首位に立つ「王者」川崎フロンターレの不動の右サイドバックとして、敵陣PA内へのパス成功数がトップとなるなど、今季も活躍。昨季のアシスト王だが、今季ここまでは1アシストにとどまっており、より得点に絡む場面が増えれば、チームも再び「圧倒的な強さ」を見せつけられることだろう。

(文章/データ提供:データスタジアム株式会社)