北九州は4月23日にベスト電器スタジアムで福岡大と対戦。福岡大にはJ1福岡に来季の加入が内定し、今季はJFA・Jリーグ特別指定選手として福岡でプレーしている重見 柾斗と、札幌に来季の加入が内定し、今季はJFA・Jリーグ特別指定選手として札幌でプレーしている岡田 大和を擁する手ごわい相手。前半は攻め込んだが、相手GKの好守に遭い無得点で終わる。
後半も5バックを敷く福岡大の堅い守備をなかなか崩せないでいたが、67分に岡田 優希のFKを乾 貴哉がヘッドで合わせて先制に成功。左SBの乾は今季公式戦5得点目。終盤には5バックを敷き、乾のゴールを守り切った。公式戦としては6試合ぶりの勝利で本大会への出場権を手にした。
鹿児島は5月7日に白波スタジアムで鹿屋体育大と対戦。明治安田J3第9節・北九州戦から中2日で行われたこともあり、リーグ戦で出場機会に恵まれない選手を中心に先発を組んだ。一方の鹿屋体育大は来季、横浜FMへの加入が内定している吉田 真那斗が右SBで先発に入った。
吉田の効果的な攻撃参加もあり、一進一退の展開となった前半はスコアレスで折り返す。後半の序盤にピンチを迎えた鹿児島だったが、49分に先制に成功。後半開始からピッチに立っていた18歳の武 星弥が野嶽 寛也の縦パスに抜け出し、ゴール左スミへうまく流し込んだ。その後は鹿屋体育大の反撃に遭うが、守り切って本大会への出場を決めた。
両チームの現在の状況は対照的だ。
北九州は第2節・讃岐戦で今季初勝利を挙げたが、以降の8試合は2分6敗と勝ちなし。J3の最下位に沈んでいる。直近のリーグ戦2試合は“九州ダービー”だったが、2連敗。田坂 和昭監督は、若いチームが失敗を繰り返しながら経験を積んでいる現在を我慢の時期と捉えている。攻守で成長、向上している部分に自信を持ちながらなんとか結果につなげるために、このゲームに向けた準備期間で「活を入れたい」と話している。
一方の鹿児島はリーグ戦で好調。第6節・YS横浜戦と第7節・宮崎戦を引き分けたあと、第8節から3連勝を収めて5位に浮上。勝利した3戦は岩手、北九州、琉球との対戦でいずれも2-0で勝利。その間に鹿屋体育大戦も挟んでおり、大嶽 直人監督は無失点での公式戦4連勝を高く評価。攻守のバランスがとれた状態を維持、あるいはさらに加速させるためにこの北九州戦は大事になるはずだ。
両チームの対戦成績は、昨季J3で鹿児島が2勝、また今回と同じく1回戦で対戦した昨年度の天皇杯では3-1で鹿児島が勝利。そして、今季のJ3第9節では2-0で鹿児島が勝利と、鹿児島には大きな自信となるデータとなっている。
しかし、今回は北九州のホーム・ミクニワールドスタジアム北九州でのゲーム。さらに鹿児島に勝てていないこととリーグ戦で“九州ダービー”2連敗を喫した悔しさが、北九州にとって勝利への大きなエネルギーとなるはず。この一戦はアツいダービーになりそうだ!
[ 文:島田 徹 ]


