群馬は現在、リーグ戦で最下位と苦しんでいる。リーグ前節は1つ上の順位で勝点5差がついている栃木との“北関東ダービー”となり、必勝を誓っていたもののドロー決着となった。リーグ前々節・山形戦でPKを外してしまっていた髙澤 優也がPK獲得&ゴールと、エースにJ2第3節・千葉戦以来の得点が生まれて勝利への機運が高まったものの、後半開始早々にPKを献上。追いつかれてしまい、さらに川上 エドオジョン 智慧が一発退場と数的不利になってしまう。その中でも勝利に向けてゴールへの意欲を失わなかったが、1点が遠かった。
リーグ前半戦を1勝のみで終えただけに、この天皇杯での勝利を浮上の契機に変えたい。
一方、山口はリーグ戦で5位につける。群馬との勝点差は『22』。初めてのJ1昇格に向けて、前半戦を良い形で終えたと言っていいだろう。
J2第14節・山形戦から第18節・清水戦までの5試合を4勝1分と駆け抜けたが、リーグ前節・千葉戦は内容的に悪くない中で、1-2と約1カ月ぶりの敗戦。JリーグYBCルヴァンカップでは1stラウンド1回戦で松本にPK戦で敗れてしまっているため、カップ戦はこの天皇杯のみとなっている。
「こういう敗戦のあとだからこそ、しっかり前を向いて、連敗しないように戦いたい」 志垣 良監督は千葉戦後にそう語っており、ミスから失点して苦しくしてしまった反省を生かしたいところだろう。
週末に同じカードでの対戦を控えていることもあり、メンバーは直近のリーグ戦から入れ替えて臨みそうだ。
山口はルヴァンカップで先発していた元日本代表の山瀬 功治、それに古巣戦となる田中 稔也、若手では五十嵐 太陽といった選手たちが出場機会をうかがっているだろう。
群馬も、試合出場から遠ざかっている元日本代表の細貝 萌、先発から遠ざかっている平松 宗や大畑 隆也のほか、若手では永長 鷹虎、小野関 虎之介、中野 力瑠といったメンバーに期待がかかる。それに、長期離脱から練習に復帰している船橋 勇真、齊藤 聖七、岩元 ルナといった選手たちも今季初出場に向けて腕まくりをしている状態。ここで結果を残すことでリーグ戦先発組にプレッシャーを掛け、チーム内競争力も高めたい。
群馬は[3-5-2]、山口は[4-4-2]を基本布陣としており、かみ合わせの部分ではギャップができそう。位置的な優位性をつかむために、後方に人数をかけ過ぎないで前に出ていくことも勝利へのカギになりそうだ。
両者は今季、J2第10節で対戦しており、山口がホームで4-0と群馬を一蹴している。前後半の立ち上がりに河野 孝汰が1点ずつマークしたことが大きかった。ただ、そのときと群馬は監督も、採用するシステムも変わっている。今回はどんな試合になるか。
[ 文:田中 直希 ]
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