直近の明治安田J1の日程では、土曜開催となった東京Vと日曜開催となった名古屋。東京Vは中日が1日多いアドバンテージがある上に、リーグ前節・横浜FM戦で立て直しを図るための大きな1勝を挙げた。この流れを次につなげるために、今回の試合でも勝利を手にしたい。
中3日で迎える名古屋戦の3日後にはアウェイでのリーグ次節・京都戦を控えているため、メンバー選考に注目が集まる。新加入組の寺沼 星文と井上 竜太は、前所属クラブで天皇杯に出ているために出場できない。だからこそ既存選手たちの奮起に期待したいところ。その中でも横浜FM戦に右ウイングバックで途中出場した稲見 哲行は「スタメンで出る準備をしていますし、そのアピールは練習からやっているつもり。その準備を発揮できるように選ばれたときは全力を尽くしたい」と気合いを口に。城福 浩監督も名古屋戦の選考には、「まずはしっかり走れる状態の選手をそろえたい」と語り、「どのようにして上のラウンドまで行くかというところで、リーグ戦に出たメンバーと次のリーグ戦にも備えるということや、ここまでいろいろな思いを持って常に準備してきている選手、この掛け合わせになると思う」と続けた。
一方、中2日で迎える名古屋の注目は、やはり木村 勇大だろう。8月4日に名古屋への完全移籍が発表され、リーグ前節・京都戦で名古屋デビュー。京都戦、東京V戦とさっそく古巣2連戦となる中で、チームを勝利に導く加入後初得点を奪いたいところだ。
チームとしては東京V戦、その3日後に控えるリーグ次節・浦和戦と、続けて相手の本拠地へと乗り込む難しいスケジュールとなる中、逆転負けを喫した京都戦のイヤな記憶を払しょくすべく、ここで白星をつかみたい。
また、経験豊富な選手が多い中、若い選手が多い東京Vを相手にどのような戦いを仕掛けていくかも注目ポイントとなる。東京Vの城福 浩監督も名古屋の選手について、「選手層の厚さや実績、経験値のある選手の多さに関して言えば、大きなアドバンテージが名古屋さんにある」と警戒。20代前半が多いチーム編成となっている東京Vは、主力陣とフレッシュな面々を融合させながら名古屋に立ち向かうことになる。
そして、横浜FM戦では悔しい“インアウト”を経験した白井 亮丞の奮起にも大いに期待がかかる。このことについては、試合後に城福 浩監督が「彼だけの問題ではないと伝えた」とチーム全体に共有。白井 亮丞自身も「(交代する選手で)僕を選ぶというのは、その中でも僕が足りていなかったということ」としっかりと受け入れてプレーを見つめ直したという。
「今までは出られなかった中で、(横浜FM戦は)1-0と勝っている状況で自分を出してもらえたにもかかわらず、ふがいないプレーをしてしまった。天皇杯で取り返せるように練習から頑張っていこうと思う」(白井 亮丞) チームの強化には若手の成長が欠かせない。この悔しさは天皇杯で晴らしていく。
[ 文:藤井 圭 ]
