広島は前節、敵地でC大阪と対戦。ともにAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を狙うチーム同士の一戦となった中で、広島は24分にレアンドロ ペレイラの得点で先制に成功する。ただ、後半はシステム変更を講じた相手にやや主導権を握られると、62分にアクシデントが発生。レアンドロ ペレイラがこの日二度目の警告を受け、広島は10人での戦いを強いられてしまう。それでも、城福 浩監督が「勝利への執念を見せられた」と振り返ったとおり、数的不利の中で最後までリードを守り切り、貴重な勝点3を獲得した。
これで6試合負けなしとなった広島は8位までジャンプアップ。3位・名古屋とは勝点差が『9』離れているものの、消化試合が1試合少ないこと、最終節にはその名古屋との直接対決を残していることを踏まえれば、目標をあきらめるのはまだ尚早だ。いずれにしても、残りの5試合は全勝がノルマとなるだけに、中3日で迎えるアウェイ連戦でも勝点3を重ねることのみに執着したい。
一方の湘南は前節、3位・名古屋と対戦した。6試合負けなし&3連勝中と好調を維持して敵地に乗り込んだが、相手の個の能力に屈する形で1-3の敗戦。1失点目は自陣でのミスから、3失点目もボールを失ったところからのカウンターで失点を喫するなど、浮嶋 敏監督も「立ち上がりから攻守の切り替わりのところでミスが多かった」と敗因に言及した。ただ、5試合ぶりの先発復帰となった坂 圭祐は「この試合で負けたからといって下を向かず、良い意味で切り替えて次に向かっていきたい」と前向きに振り返っている。
前節は大野 和成や大岩 一貴など、負傷離脱していた選手たちが戻ってきた一方、それまで22試合連続フル出場を果たしていた金子 大毅が欠場。指揮官は「コンディションの不良」と説明したものの、今節も中盤を支えてきた背番号2を欠くとなれば、厳しいやり繰りを強いられる。今季はシーズンを通して負傷者続出の状況に悩まされてきた湘南だが、前節7月下旬ぶりの先発となった中川 寛斗は、残り1カ月を切った終盤戦に向けて、このような覚悟を口にする。
「先発でずっと出ている選手は蓄積疲労ももちろんあると思う。そういったときに僕も含めてあまり出ていない選手たちがどれだけ助けられるか。残りの試合はそういう選手の活躍次第かなと思う」 広島との前回対戦は終始、相手に主導権を握られて0-1の敗戦。GK谷 晃生の活躍がなければ2点、3点と差が広がってもおかしくないという試合内容だった。ACL出場権獲得に向けて勝点3を全力でつかみにくる相手に対し、湘南はその当時からの成長を示すことができるか。15位・横浜FCとは勝点5差、14位・鳥栖とは勝点6差と、徐々に上の順位の背中も見えてきているだけに、広島以上の高いモチベーションを持ってこの一戦に臨みたい。前述の中川のように、フレッシュな面々の活力もこの試合では不可欠となりそうだ。
[ 文:林口 翼 ]
