この試合をホームで戦うFC東京はここまで1勝2分1敗。10位と順位表のちょうど真ん中に位置している。直近のゲームとなった14日の第4節・大分戦では、今季に入ってリーグ戦では初めて先制点を奪うことに成功したが、そのあとに追加点を奪いに切れずにいると、終盤に追いつかれて勝点1しか得ることができなかった。
この結果に選手たちも悔しい表情を浮かべる。リーグ戦今季初スタメンとなった三田 啓貴は「勝点3を取らないといけない試合だった。上に行くためには勝点1では満足できないですね」と取りこぼしを悔やみ、加入後初でありJ1初ゴールを決めた渡邊 凌磨は「本当は勝たないといけないゲームだった。勝点1はアウェイでは最低限」としながらも、「次に勝てばこの勝点1が良かったと言えると思う」と前を向いた。
その次にあたるのが今節の湘南戦。前節から中2日のスケジュールとなるため総力戦が求められる。ただ、大分戦では森重 真人や渡辺 剛、東 慶悟といった主力が遠征に帯同せずコンディション調整に専念。3トップの人選も交代枠を使いながらそれぞれに出場時間を与えており、疲労などを考慮してメンバー選考に悩むことはそれほどなさそうである。
試合のポイントには90分を通じてのゲーム運びを挙げたい。前節を迎えるまでは立ち上がりの悪さが目立ち、先制点を与える展開が続いていたが、2試合連続で複数得点は取れていた。反対に前節は先制点こそ奪ったが、追加点を取り損ね、1つのピンチで失点。課題克服を勝点3につなげることはできなかった。まだシーズン序盤で、試合を重ねるごとに出てくる課題を消化しながらチームを作り上げていく段階であるため急ぎ過ぎることはないが、チーム全体で課題から目を背けることなく戦っていきたい。
対して湘南はここまで1勝3敗も、前節・仙台戦で今季初勝利を挙げた。開幕3連敗と最悪のスタートになってしまったが、ここから巻き返すと考えれば前節の1勝は非常に大きなものとなる。まだ無失点試合がないのは気がかりではあるが、仙台戦では今季初の複数得点を奪った。名古 新太郎や町野 修斗ら新加入選手にゴールが生まれたことも明るい材料である。
開幕からの3試合も決して内容が悪かったわけではなく、全部が全部、悲観するべきものではなかった。そこに前節で生まれた初勝利。ここで勢いに乗っていくためにも連勝を飾りたいところである。FC東京に比べて準備期間が1日長いアドバンテージを生かして、今季初となるアウェイでの勝点3をつかみたい。
[ 文:須賀 大輔 ]
