序盤は今季リーグ初先発となったエウシーニョのワンタッチパスに抜け出した後藤 優介がGKと1対1になるなど、最初にチャンスをつかんだのは清水だった。しかし、28分にGK上福元 直人のロングパスからボールを握られると、宮代 大聖に決められて先制を許してしまう。
「彼らの特徴的なビルドアップは分かっていて、そこはケアをしていた部分でしたが、あのときだけ止めることができず、それがゴールにつながった」とロティーナ監督が悔やむ失点だった。ハーフタイムの3枚代えで流れを変えようとするも、54分にPKを献上して2失点目。さらに後半アディショナルタイムにも失点するなど、完敗となった。
3失点という結果だけでなく、ポゼッションでも相手に上回られるなど、内容としても良くなかった。「今日のチームのイメージはとても良くないので、すぐに改善していかなければいけない」と指揮官が言うように、時間がない中でも手を打たなければいけない状態だ。
清水はこれで、ホーム3戦で2分1敗とまだ勝利をつかむことができていない。エウシーニョも「ホームでこのような結果は受け入れられない」と話すなど、悔しさは相当なものだった。それでも、キャプテンの竹内 涼が「またすぐホームで試合ができるチャンスがあるので、ここで落ちたり、下を向いている暇はない。サポーターの皆さんは、そういう姿を見に来ているわけではないので、自分たちが前を向いて目標に向かって進んでいくこと、そしてこの試合から改善していく姿を見せたいと思います」と言うように、今節で意地を見せたいところだ。
一方の浦和は前節、鹿島と対戦した。浦和でのリーグデビュー戦となった西 大伍のパスから試合は動く。37分、西が送った斜めのボールに明本 考浩が抜け出してGKとの1対1を作り、これを決めて先制に成功した。前半のアディショナルタイムに同点にされるというイヤな流れになりつつあったが、後半に入り、明本がペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。これを槙野 智章が決めて突き放す。浦和はその後も攻め続け、今季2勝目を挙げている。
この結果にリカルド ロドリゲス監督も、「すごく良い試合、コンプリートな試合ができたと思う。パフォーマンス含めて良かったので、これを基準に続けていければと思います」と話すように、今節に向けてはずみのつく試合となった。
前節の試合は対照的な内容となった両者。清水は浦和に対して、2013年に勝利したのを最後に13試合勝てていない。特に、興梠 慎三にゴールを決められる試合が多い。清水としては、今季はまだノーゴールの興梠には決められたくないところ。
成績はともに2勝2分3敗、勝点8で並んでいる。その中で、どちらが勝率を五分に戻すのか。熾烈な戦いになりそうだ。
[ 文:田中 芳樹 ]

