4月で上位進出を狙っていたFC東京であったが、ここまでリーグ戦4試合を終えて1勝1分2敗と負け越し。当初のもくろみとは異なる結果となっている。互いにハイパフォーマンスを見せた第7節・名古屋戦(0△0)、退場者を出しながらも勝ち切った第8節・札幌戦(2〇1)までは良かったが、そこから第9節・川崎F戦(2●4)、第10節・福岡戦(0●1)と連敗。つかみかけていた良い流れをより確かなものとすることができず、反対に重要な局面で勝点を落としてしまう結果となった。
それでも、21日に行われたJリーグYBCルヴァンカップBグループ第3節・大分戦ではリーグ戦から大幅にメンバーを入れ替え、さらに若手を多く起用し本職とは異なるポジションでプレーした選手もいた中で、全員で粘り強く戦い勝利。大会は違えど、公式戦の連敗を最小限の『2』で止めることに成功した。
大分の地でのナイトゲームから中2日で今節はホームでのデーゲームと日程的には厳しい条件ではあるが、ミッドウィークにここまで連戦が続いていた主力組を休ませることができたため、コンディション面でそこまで大きな不安は感じない。リーグ戦としてもしっかり連敗を止めたいところである。
その鳥栖戦に向けて長谷川 健太監督は、「鳥栖はいまわれわれよりも上にいて、サッカーの内容を見ても非常に充実している。リーグ前節も名古屋から自分たちの形で複数得点を取って勝っている非常に強いチーム。そういう意識を持って100%以上の力を出さなければ勝つのは難しい」と警戒を強めていた。2位・名古屋と引き分け、首位・川崎Fに敗れた4月、3位・鳥栖には勝利を収めたい。
対して鳥栖は4月に入り、開幕からの無敗が途絶え連敗も喫したが、前節は堅守の名古屋から2ゴールを奪い今季初黒星をつけるなど、トライ&エラーを繰り返しながらも着実に力をつけてきている印象だ。連戦の中、誰が出てもサッカーのスタイルは変えずに選手の特徴を生かした戦いを見せていることは見事の一言に尽きる。金 明輝監督を中心にブレない姿勢で戦いを進めて、上位に位置しているのも決して偶然ではないだろう。昨季ダブルを飾ったFC東京に対して今季も強さを見せつけ、TOP2に食らいついていきたい。
鳥栖のビルドアップに対してFC東京がどう守り、どう奪うのかがゲームの1つの焦点。鳥栖がプレスを外してゴールを陥れるのか、FC東京がパスワークを食いカウンターで仕留めるのか。対照的な特徴を持つチーム同士の一戦で自分たちの良さを出し切れたチームに勝機はグッと傾くだろう。
[ 文:須賀 大輔 ]
