内容もこれまでの鬱憤を晴らすようなものだった。前半にミスから先制を許すが、CKのこぼれから福森 直也が同点ゴールを決めると、前半アディショナルタイムに金子 翔太のPKで逆転。後半にはディサロ 燦シルヴァーノが待望の加入後初ゴールを決めると、終盤にも中山 克広が4点目を決めて勝利を収めた。
「リーグ戦とカップ戦は違う大会ですが、すべてはつながっていると思っています。ホームで勝てていないというプレッシャーから解き放たれ、サポーターの喜んでいる姿を見られたのはチームにとって良かったと思います。よりポジティブに、これからの戦いに向かっていくことができます」とロティーナ監督が話すように、チームの雰囲気は良くなりつつある。リーグ戦では6試合勝ちなしが続いているが、この勢いを持って、こちらも終わらせたい。
対する横浜FCの直近の試合は、ルヴァンカップCグループ第5節・湘南戦。42分に平岡 大陽にミドルシュートを決められるが、78分に高木 友也のアーリークロスをクレーベが頭で決めて同点。「1-1という結果になってしまって残念です」と早川 知伸監督は開口一番に話すが、「チャンスがあっただけに決められなかったことはまだまだ課題だと思います。ただ選手たちはその中でも躍動してくれていましたし、みんな良いパフォーマンスを見せてくれたことは一定の評価ができると思います」と振り返った。グループ首位タイに位置しており、最終節の浦和戦でグループステージ突破を狙うことになる。
カップ戦が好調な一方で、リーグ戦は厳しい戦いが続いている。全38試合のおよそ3分の1である12試合が終了した時点で、2分10敗と1勝もできていない。試合数の差はあるが7得点はリーグ19位で、総失点35は断トツでワーストとなっている。
前節・鹿島戦でも3失点。攻撃では64分に松尾 佑介のミドルシュートがクロスバーに直撃するなど、惜しい場面もあったが無得点で敗れた。ここ2試合は無得点で8失点と流れは良くない。横浜FCが早急に改善しなければいけないのは、鹿島戦後に指揮官が「3失点目はセットプレーでやられてしまって、現実として毎回のように失点しているので、もっともっとやっていかなければいけないと感じています」と言うように、セットプレーの守備だろう。1つずつ弱点をつぶして、勝利の可能性を高めていきたい。
[ 文:田中 芳樹 ]

