仙台は、川崎Fとのアウェイゲームではリーグ戦で2011年を最後に勝利がない。その10年前の一戦で指揮を執っていた手倉森 誠監督の下、再び勝利を目指したいところ。川崎Fは当時コーチだった鬼木 達氏が監督となっている。
川崎Fは8日に行われた第13節でG大阪を相手に2-0で勝利。開幕からの無敗を『15』に伸ばし、3連勝と勢いがとどまることを知らない。相手が明確に堅く守備をしてきたとしても、それを上回る強さがある。2位の名古屋とは勝点9の差ができた。それでも、「自分も含めて、チームとしても独走とは思っていない」と脇坂 泰斗が話すように、川崎Fの選手に慢心はない。
鬼木監督は「相手には堅い守備があるので、そこに対してどう点を取っていくかを考えていかないといけない」と話した上で、「まずは2人の関係、そして3人の関係というようにイメージの共有がもっと出てくればいいのかなと思います」と語っている。
G大阪戦で先発3人を入れ替えたように、この試合でも複数の選手を入れ替えて臨むだろう。特にG大阪戦でベンチスタートだった三笘 薫、登里 享平、そして谷口 彰悟は先発が濃厚か。一方で、先発を続けていたレアンドロ ダミアン、家長 昭博といった30代の選手たちを中3日が続く中でどう起用するかも注目だろう。「一試合一試合の積み重ねが最後の結果として出ると思うので、まず仙台戦をしっかり勝ち切れるように良い準備をしたい」と脇坂は展望した。
仙台は、1日に行われた第12節・柏戦でリーグ戦518日ぶりのホーム勝利をつかんでいる。その試合を経て、第13節の浦和戦は0-2で敗れはしたものの、内容面の向上は顕著に映った。攻め込む時間も長かっただけに、出場時間で条件をクリアしてプロA契約を締結した加藤 千尋や、西村 拓真という前線の選手がチャンスを結果につなげられるかがポイントになるか。12試合で8得点という数字はリーグワースト2位タイであり、組織的な守備をベースに“一発”を狙いたい。
翻って川崎Fの得点力は、12試合で3失点しか喫していなかった名古屋を相手に、2試合で7得点を奪ったように強大。G大阪の宮本 恒靖監督が、全員が自陣で[4-5-1]をセットする守備からカウンターを狙ったように、川崎Fを相手に手倉森監督がどんな戦術で臨むかも見どころになる。
仙台の出方、そして川崎Fがそれを見ながらどう上回ろうとするか。注目したい。
[ 文:田中 直希 ]


