ジュニオール サントスが攻守において貢献できた意味でも、G大阪戦はターニングポイントになっていきそうだ。非凡な攻撃力を有していることは間違いないブラジル国籍FWの能力を引き出すことに腐心してきた指揮官は、葛藤してきた日々を振り返りながら安堵の表情を浮かべた。
「なかなかうまくかみ合わず、彼にチームの戦術を理解させる自分の力のなさを感じていたところなんですけども、彼の成長イコールチームの成長になると思ってきた。あきらめずにアプローチをしてきて、彼もよく理解をしてトライしてくれたと思います。なんとしても彼に本来のパフォーマンスを出させてあげたいと思っていましたし、今日はその一端を見せられて良かった。攻守において貢献度は非常に高かったなと思います」(城福監督) ようやく本来の力を発揮し始めたジュニオール サントスには、今節も大きな期待を寄せたい。
一方、徳島は4連敗中でトンネルの中にいる。前節・札幌戦は宮代 大聖が5得点目を決めて先制に成功したが、後半にアンデルソン ロペスに2得点を許して逆転負けを喫した。
ダニエル ポヤトス監督が指揮を執り始めてから勝利をつかみ取ることができておらず、札幌戦後に岩尾 憲が「まだまだ『これだ』というものが見つからない手探りの状態が続いている感じです」と話しているように、チーム作りを進めているところだが、ダニエル ポヤトス監督は「チームの進み具合にも満足しています。札幌戦も自分たちで作りたいスペースを作ってプレーできていましたし、札幌さんもわれわれの攻撃に苦しんでいた印象もあります」と話している。前節から1週間の準備期間があった今節の徳島が、どんな攻撃を仕掛けていくのか注目したい。
広島は中2日の準備期間しかなく、疲労の蓄積も避けられないところだが、チーム全員で戦っていくことでディスアドバンテージを埋めていきたい。G大阪戦に勝利したあと、川辺は「苦しい時間を過ごしたので、いろんな面で成長したと思います。苦しい状況を良い状況に変えていくことは本当にエネルギーが必要なことだったので、これからは継続して勝点3を取れるように。今日はチーム全員で戦いました。毎試合そういう思いでやっていければなと思います」と話している。
[ 文:寺田 弘幸 ]