横浜FCは前節、清水に1-1で引き分けた。リーグ戦初勝利とはならなかったが、連敗を止めたこと、続いていた大量失点が最少失点に抑えられたことは収獲だ。そして、これまでの引き分けは追いつかれて勝点2を失う形だったが、追いついて勝点1を得た形であることに、「いつもは早い時間に失点して、2失点目、3失点目としている。自分たちから修正できることも増えてきたし、これからもっと良くなっていくと思う」(松浦 拓弥)と、チームにはポジティブな空気が漂う。
公式戦2試合連続で負けなしというのも今季初で、それもチームの雰囲気を明るくしている要因だ。ルヴァンカップCグループ第5節・湘南戦も先制されて追いつく形だったが、相手が合流して間もない新外国籍選手を後半に投入してプレス強度が下がったことで、自分たちに流れが傾いた。松浦が言ったように、清水戦で自分たちから修正して流れを引き寄せたことは、チームが着実に前進していることを表している。それを今節で示したい。
一方、湘南は前述の通りの絶好調。直近8試合で2失点の堅守に加え、点が取れずに引き分けが続いていたが、前節は大分から複数得点を奪い波に乗っている。横浜FCとの前回対戦では新外国籍FWの投入で流れを明け渡してしまったが、そこで与えたプレー時間が大分戦のウェリントンの2点目、8試合ぶりの複数得点に結びついたのであればお釣りが来るだろう。
とはいえ、ウェリントンもまだフル稼働できるコンディションではなさそうで、横浜FCが守備の立て直しに力を注いでいることを考えれば、点の取り合いになることは考えにくい。横浜FCとしては、先に失点せず我慢強くゲームを進め、清水戦で直接FKを決めた手塚 康平のセットプレーに懸けるのが得策だろう。湘南は焦れることなく試合を進めて先制できれば良し、スコアが動かずとも前回対戦の轍を踏まないよう慎重に選手交代を行いたい。果たして、今季三度目の対戦はいかに?
[ 文:芥川 和久 ]
