神戸は3月13日の第4節・名古屋戦に敗戦し、続く川崎F戦に引き分けて以降、リーグ戦負けなしに突入。エースの古橋 亨梧が躍動感を強め、中盤では山口 蛍やセルジ サンペールが試合をコントロールし、若手も奮闘。安定したディフェンス力をベースに勝点を着実に積み上げてきた。勝ち切れない試合が続く時期もあったが、前々節・広島戦では長くリーグ戦では勝てなかった相手から勝点3を獲得し、立ちはだかる関門を突破しながら進んでいる。
アユブ マシカやリンコンら新加入選手が日本のピッチで徐々に出場時間を増やし、アンドレス イニエスタも公式戦に復帰。地力をピッチで表現してきているだけに、前節・横浜FM戦の敗戦は悔しさが残るところだった。三浦 淳寛監督は「結果も内容もマリノスのほうが上だったと思う」としながらも、「正直言って、勝つつもりで来ていたので、非常に悔しい気持ちはあります」と敵地での敗戦に悔しさを隠さない。同時に指揮官は選手たちに次への準備をうながしている。
「これからリーグ戦でしっかり結果を出せるように、負けたときこそチームが1つになる必要があると、もう一度これまでやってきたこと、基礎的なことを見つめ直してしっかりやっていこうと選手たちには話しました」 前節で9戦ぶりの黒星は喫したが、躍進期す神戸が今節、最善の準備に没頭することは確実だ。主将のアンドレス イニエスタの契約延長が11日に発表され、チームを取り巻くムードも上昇基調を示すなど、勝点が近いC大阪を突き放して上位勢に食らいついていく気概が陰ることはない。
ただ、敵地に乗り込むC大阪にとっても負けられない戦い。前節、名古屋のホームで上位対決に臨み、0-1で敗れている。試合後のレヴィー クルピ監督の言葉には、悔恨の気持ちと同時に次へのトライを続ける確かな意思が垣間見えていた。
「日本に来てから、なかなかここまで悔しい思いをする負け方はなかったかなと思う。選手たちは一生懸命、最後まで勝利を目指して戦い続けてくれたが、彼らが持っている良いプレーにつながらなかった。自分ももう1回振り返って、彼らの良さを引き出していくことを考えないといけない」 昨季まで神戸に在籍したダンクレーと新外国籍選手のチアゴがCBを務めて2試合を戦い、チームに確かな安定をもたらしていることはポジティブ材料。ただ、チームトップの5得点を挙げている大久保 嘉人が左ハムストリング筋損傷により戦線を離脱。前節は攻撃が魅力の中島 元彦が先発出場を飾ったものの、38分に負傷交代するアクシデントが発生し、13日には離脱が発表された。新戦力のアダム タガートの起用など、指揮官がどういう用兵、戦術を採用するかも1つの焦点となりそうだ。
なお、今節は兵庫県に発出されていた緊急事態宣言の延長を受け、入場者数を制限して開催され、キックオフ時刻も19時から16時に変更されている。
[ 文:小野 慶太 ]
