広島は16日の天皇杯2回戦でおこしやす京都ACに1-5で敗れたショックをなんとしても今節で払しょくしたいところだ。城福 浩監督は試合後のロッカールームで「このゲームに対する矢印は全部自分が引き受けるので、土曜日の試合で何ができるか。どういう準備をして、どういう試合ができるか。そこに集中しよう。このチームにならできる」と選手たちに語りかけた。3カ月も勝利から遠ざかっているエディオンスタジアム広島でファミリーと喜びを分かち合い、次の試合までの2週間を良いムードで過ごしていくためにも、今節は是が非でも勝って流れを変えていきたい。
柏は9日の天皇杯2回戦で栃木シティFCに3-0で勝利した。試合後にネルシーニョ監督が「今日の試合は自信を取り戻すきっかけになったんじゃないかなと思いますし、何より今日の収穫は結果もそうなんですけども、選手たちがしっかり戦う姿勢を見せてくれたことです」とコメントしているように、約1カ月半ぶりの勝利は手ごたえのあるものだった。今節でリーグ戦7試合ぶりの勝利をつかみ取り、浦和、湘南との試合が控える連戦にはずみをつけていきたい。
勝つためには得点が必要になる。そこは両チームともブラジル国籍ストライカーに大きな期待を寄せたいところだ。
広島は古巣戦を戦うジュニオール サントスに期待が集まる。ここまでリーグ戦18試合に出場して3得点と力を存分に発揮することはできていないが、この中断期間に休養をとってリフレッシュし、落ち着いて練習を積んでチームメートとの連係を深めてきた。
「シュート数が少ないという改善点がある中で、中断期間に攻撃にフォーカスした練習を積んできた。自分自身もシュートの本数を増やしていきたいと思っているし、ゴール前でのプレー回数を増やすことで結果に直結させていきたい」とジュニオール サントスは意気込んでいる。
柏にはクリスティアーノが戻ってきた。前節の札幌戦で今季リーグ戦初得点を挙げた背番号9は、9日の栃木シティFC戦でも先制点を奪取してチームを勝利に導いている。名だたるFWが在籍してきた柏の中でリーグ戦歴代トップスコアラーとなったクリスティアーノは、これからも柏の勝利を手繰り寄せるゴールを決めていくはずだ。
両チームとも引き分けという結果を望むことはないだろう。特に広島は今節が終わればまた2週間のブレイクがある。持っている力をすべて出し切って勝利を追い求めていくはずで、試合終了のホイッスルが鳴るまで激しい攻防が繰り広げられるのは間違いなさそうだ。果たして、大きな勝利をつかむのはどちらになるのだろうか。
[ 文:寺田 弘幸 ]