リーグ前半戦は引き分けが多かった湘南にとって、浦和戦を逆転で勝てたことは大きな意味を持つだろう。そんな中で迎える柏戦へ向けて、浮嶋 敏監督は「逆転勝ちをした良いゲームの流れを守るのではなくて、さらに加速させるようなエネルギーを持った入りにしたい」と意気込んでいた。
後半戦最初のゲームになる大事なこの試合、立ち上がりから湘南の選手たちはホームでどんなプレーを見せてくれるか。いまでこそ良い流れではあるが、「僕が決めていたら拾えていた勝点はある」と静かに燃えているのが町野 修斗だ。
2トップの一角としてリーグ前半戦で12試合に先発出場した町野は、「チームとして引き分けが多かったのは僕の得点力が原因の1つ」と語る。タリクやウェリントンといった外国籍選手が調子を上げてきている中、自身をアピールするためにも、チームを勝たせるためにも、3試合ぶりのゴールに期待したい。
一方の柏は湘南とは対照的で、今季二度目の4連敗中。8試合勝ちが遠のく苦しい状況の中、25日、チームの中核を担っていた江坂 任が浦和へ移籍した。
そうした意味でも、次の試合は湘南にかなり分のある試合になるのではないか。しかし、浮嶋監督は「ネルシーニョさんは連敗のあとのゲームに対してしっかりモチベーションを上げてくる監督さんだと思う。われわれは気持ちの面で準備しなければやられてしまう」と警鐘を鳴らす。
実際、ネルシーニョ監督は前節・浦和戦後のロッカールームで「この状況を変えるのはほかの誰でもない、われわれしかいない。われわれがいま取り組んでいることに真摯に取り組むしかない」と選手たちに声をかけ、奮起を促したという。
それに両者はJリーグYBCルヴァンカップで同じグループだったため、今季はすでに三度も対戦している。その意味でも「お互いに相手のことは分かっていると思う」(浮嶋監督)。だからこそ、この試合は勝利へ対する気持ちが強いほうが勝点3をつかみ取るのではないか。
柏とリーグ戦の第2節で対戦した際は、呉屋 大翔に前半と後半にそれぞれ一発を決められ、1-2で敗れてしまった。そして出場したメンバーは違うがルヴァンカップでの2試合はどちらも引き分けと、柏から勝利を収められていない。その意味でも、この試合はなんとしても勝利を収めたいところだ。
浮嶋監督が話していたように、浦和戦で逆転勝利した良い流れをさらに加速させることができるか。湘南は今季まだ連勝をしたことがない。この柏戦で今季初の連勝を収め、シーズン後半戦は上位へ食い込んでいきたいところ。この試合は勝利を譲るわけにはいかない。
[ 文:舞野 隼大 ]
