札幌は前節、ホームで浦和に2-1で勝利。高い位置からの積極的なプレスが機能し、ボール奪取後はバリエーションのある攻撃を展開した。ボールを奪われてから即時奪回に走るプレーも見事で、素晴らしい内容で浦和に快勝した。得点こそセットプレーとカウンターによるものだが、90分間を通してプレー強度と連動性が保たれ、質の高いパフォーマンスが披露されていた。
「浦和戦のような戦いを毎試合繰り返すことができれば、もっと上の順位にいける」とペトロヴィッチ監督。指揮官の言葉はまさにそのとおりで、コンディション維持も重要な要素にはなるが、浦和戦で見せたコンビネーションあふれるサッカーを継続して展開できれば勝点増加ができるだろうし、リーグを席巻する存在になることも十分に可能だろう。
一方、夏の北海道に乗り込むFC東京は前節、敵地で鳥栖に0-1の敗戦。立ち上がりから積極的なプレッシングと個の打開力を生かしたプレーで迫力を示したものの、わずかなスキから序盤に失点。その後は逆転を目指してスピードのあるアタッキングを仕掛け、後半は攻撃的な選手を投入したが、反撃も実らず。リーグ再開初戦を白星で飾ることができなかった。
ただ、攻撃的な姿勢をしっかり強調できた部分は前向きに捉えていいはずだ。8月の5試合はすべてアウェイゲームという難しいスケジュールだが、その初戦で慎重になり過ぎることなく、アグレッシブに相手ゴールに向かっていく姿勢を強く打ち出せていたのは見事だった。勝点を拾うのではなく、どん欲につかみ取ろうというスタンスも感じられた。鳥栖戦は今後につながる一戦だったと言っていいだろう。
そんな両チームが対戦するこの試合だが、焦点はどういった形で双方が組み合うかだろう。前節で素晴らしい戦いを見せた札幌だが、それは相手がパスをつなぐスタイルで、そこに札幌の守備戦術がうまくハマったことも大きかった。FC東京は細かくパスをつなぐというよりも、相手を引き込んでおいてその背後を巧みに突くというやり方。そして、連動した守備に対しても、個人能力で突き破る外国籍アタッカーもそろっているため、札幌は浦和戦のようなプレーができたとしても、うまくかみ合わない可能性はある。
いろいろなスタイルがあるのがサッカーの面白さ。果たして、どういった試合展開が待っているのか、楽しみでならない。試合は14時にキックオフとなる。
[ 文:斉藤 宏則 ]

