前々節・鹿島戦で2-1の勝利を収め、勝点を20とした柏。そこから約1カ月の中断期間を経て対戦したのは3位につけていた好調・神戸。苦戦も予想されたが、堅い守備からスピーディーなカウンター攻撃を再三発動し、試合を優位に運んだ。結果、柏は今季二度目の連勝を達成。ネルシーニョ監督も「今日の勝利はこの先、残り15試合のリーグを戦っていく上ではずみになる試合だったと思う」と満足感を口にした。
神戸戦では新加入の武藤 雄樹が早速チームに違いをもたらした。優れたオフ・ザ・ボールの動きで何度も相手守備陣を翻ろうし、味方からうまくボールを引き出す。守備時もしっかりタスクをこなし、アンドレス イニエスタに対する自身のプレスは1点目のきっかけにもなった。「これからも武藤のことは頼りにしているし、彼がチームに加入してくれたことが間違いなく今後チームが上向きになる上で強みになると思っている」とネルシーニョ監督は称賛。今節の武藤のプレーにも引き続き注目したい。
武藤以外の前線の選手も好調だ。ペドロ ハウルとクリスティアーノはここ4試合でそれぞれ3得点を記録。細谷 真大は前節のアディショナルタイムに劇的な決勝弾を決めて、ヒーローになった。神戸戦のあとに細谷は、「チームの勝利に貢献できたことがすごくうれしい。いまは途中から出ることが多いけれど、結果を出していけば絶対にチャンスは巡ってくると思う。そういうチャンスを自分のものにしていきたい」とコメント。前線の競争はますます激しくなりそうで、さらなるチームの底上げが期待される。
一方、アウェイに乗り込む川崎Fはリーグ戦4連勝中。4試合連続複数得点かつ3試合連続無失点と、勢いはとどまるところを知らない。前節の大分戦では相手にペースを握られる時間帯もあったが、危なげなく勝利。後半途中に普段の[4-3-3]から[4-2-3-1]の布陣に変更し、ゲームを落ち着かせることができた。「ひさびさにしては良い入りができた。しっかり勝つことができたので、結果には満足している」と谷口 彰悟も胸をなで下ろす。
川崎Fにとって一抹の不安は攻撃陣のメンバー編成。今季リーグ戦で8ゴールを記録していた三笘 薫がブライトンへ完全移籍。13ゴールを記録しているレアンドロ ダミアンは前節、筋肉系のトラブルによって途中交代を余儀なくされた。ただ、彼らがいなくともいまの川崎Fには能力の高い選手が多く控えている。高いクオリティーで相手ゴールを脅かし続けることは想像に難くない。
両チームは明治安田J1第4節で対戦しており、1-0で川崎Fが勝利を収めている。柏がホームで川崎Fの無敗記録を止めるのか、それとも川崎Fがシーズンダブルを達成するのか。注目の一戦だ。
[ 文:藤井 匠 ]
