両者はJリーグYBCルヴァンカップのグループステージでも同組だったため、今季四度目の対戦となる。3月10日の明治安田J1第3節では神戸が3-2の勝利を飾り、3月末のルヴァンカップではFC東京が2-0でリベンジを達成。そして、5月のルヴァンカップはスコアレスドローに終わっており、1勝1分1敗の五分となっている。決着をつける意味でも重要な一戦となる。
ホームの神戸はシーズンを通して安定した戦いを披露しており、現在も2連勝中と状態は良さそうだ。中断明け初戦こそ柏との接戦を落としたが、前々節・鹿島戦では山口 蛍が決勝点を決め、上位対決を制した。前節・大分戦は開始早々に先制点を奪われたが、すぐに酒井 高徳のゴールで追いつくと、前半終了間際にアンドレス イニエスタがPKを決めて逆転に成功。終了間際には菊池 流帆がダメ押し点を決め、勝利を飾った。この結果、ほかの上位陣よりも消化試合が1つ少ないながらも勝点を『47』に伸ばし、3位に浮上した。
いまの勢いにさらなる拍車をかけてくれそうなのが、この夏に加わった新加入選手たちの存在である。鹿島戦で神戸デビューし、決勝点をアシストした武藤 嘉紀と、大分戦でいきなり先発を飾った大迫 勇也。日本代表や海外でのプレー経験が豊富な2人のストライカーがピッチ内外で与える影響は大きく、チームを引っ張っていく役割を期待される。
特に11番を背負う武藤にとって今節は、アカデミー時代を過ごしたクラブとのプロキャリア初の古巣戦。特別な感情を抱いてピッチに立つことは間違いない。強烈な恩返しゴールを見舞い、チームを勝利に導きたいところである。
一方のFC東京は前節・仙台戦に勝利し、5試合ぶりの勝点3をつかんだ。ターンオーバーを行い、チームの象徴であるブラジル国籍選手たちをベンチに座らせながらも、日本人選手たちが流動的な攻撃を披露し、内容的にも充実した試合となった。
AFCチャンピオンズリーグの出場権獲得に向けて、今節は8ポイント差で上位を走る神戸との対戦。これ以上離されると厳しい一方で、グッとその差を縮めるチャンスなだけに、是が非でも勝点3が欲しい。7月中旬から続いたアウェイロードもこの試合で終了。過酷な2カ月を勝って締めくくりたいところである。
前線に強烈な個を擁するチーム同士の激突。自分たちの武器を貫き通し、勝利の雄叫びを上げるのはどちらだ。
[ 文:須賀 大輔 ]
