サプライズを起こした川崎F戦後の会見で長谷部 茂利監督は「自分たちのベストを尽くせた」と言う一方で、「前半にいつやられてもおかしくない場面があった」、「川崎Fは連戦による疲労が見られた」と大金星を手放しで喜ばず、次節に向けて選手の気持ちを引き締めるようなコメントを発した。
これに応じるように、明治安田J1第4節・徳島戦以来のリーグ戦先発となった城後 寿は「川崎F戦同様に徳島戦も大事。僕らは残留するためだけにプレーしているのではなく、10位以内が目標。そのためにも下位のチームからはなんとしても勝点3を取りたいし、ここで勝つことで、前半戦で連勝した雰囲気を取り戻せると思う」とさらなる向上心を持ち、気持ちに緩みはない。
長谷部監督は徳島の攻撃的な特徴を警戒。「前回対戦から人が多少変わったとはいえ、立ち位置を意識しながらボールをつなぐというところは、いま連敗しているが、変わらず表現しているので、そこで自分たちが崩されないように守備面のところはトライしていきたい」と話す。その上で「自分たちの攻撃を徳島さんにぶつける場面、時間を増やしていきたいと思う。そこでカギになるのは、ミスを少なくして奪ったボールをしっかりつなぐことだと思う」と攻撃でも日々の取り組みの成果を出して連勝を狙う。
降格圏に順位を落とした徳島だが、15位・湘南、16位・清水との勝点差は『2』。0-1で落とした前節・柏戦後にダニエル ポヤトス監督が「何も変える必要はなく、いまやっていることを続けていくだけ」と話す通り、自分たちが表現しているスタイルの質を高めることに集中することが必要だと言える。
また、ここ3試合は無得点が続いており、ボールを握った状態からいかに最後の崩しに持っていけるかが現在の課題。特に連動性の高い守備ブロックを敷く福岡が相手だけに、ボールの動かし方にかなりの工夫が必要になる。特に守備ブロックは崩しのカギになる縦パスをいつ、どのように入れるかが肝になるはずで、チーム内でのつながりが大事になりそうだ。
そういう意味で、縦パスのターゲットとなる1トップのプレーは重要。柏戦で加入後初先発を果たした一美 和成が1トップを務める可能性が高く、周囲との連係が勝敗に大きく関わるだろう。柏戦後に一美は全体的な印象として連係プレーに不足を感じながら、「自分自身の慣れとしても徐々に良くなっていくという感触もあった」と手ごたえを感じている様子で、今節ではより良い連係プレーの披露を期待できそうだ。
徳島には福岡と同じ昇格組として負けられないという意地があるはずで、順位とチーム状況に差がある中での対戦ではあるが、白熱の好ゲームが期待できる。
[ 文:島田 徹 ]


