C大阪は広島戦が公式戦13連戦の12戦目だったが、直近の浦和戦から先発5人を入れ替えるなどフレッシュな陣容で臨むと、攻守に狙いを持った戦いを披露。ビルドアップの局面では広島のプレスをはがしてボールをつなぎ、守備でも前からのプレスが機能。連動した守りで相手のチャンスを最小限に抑える会心のゲームを演じた。小菊 昭雄新監督になり、公式戦3勝1敗と好スタートを切ったあとは3連敗と苦しい時期を過ごしていたが、広島戦の勝利でチームは再び活性化。日々の練習の積み上げが形になって表れたことで自信も得た。今節は13連戦のラスト。ここまで6勝6敗と五分の成績で乗り越えてきた中で最後に勝って、連戦を締めくくりたい。
もっとも、C大阪にとって鹿島は近年相性の悪い相手。リーグ戦では2017年の第6節で勝って以降8戦未勝利。毎年ことごとく行く手を阻まれてきた天敵とも言える存在だ。連戦最後の相手としては厄介だが、その壁を打ち破っていきたい。ポイントは広島戦と同様、強度の高い鹿島のプレスをいかにはがして、安定してボールを前に運べるか。中3日と準備期間は限られているが、鹿島の速攻にも警戒しつつ、試合をコントロールしていきたい。新体制になってホームでは無得点が続くだけに、今節こそ集まったサポーターに歓喜の瞬間を届けたい。
鹿島は9月に入り公式戦1勝4敗と黒星が先行する苦しい戦いとなっているが、川崎F戦では気持ちの入った戦いを披露。先制後に何度か迎えた追加点のチャンスをモノにできていれば、王者相手に快勝を収めた可能性もあるだけに、その力はやはりJ1トップクラス。今節に臨むにあたり、いかにメンタルを立て直し、体もリフレッシュして臨めるかがカギになる。「また1つ、この悔しさをわれわれが成長する力になるように変えていきたい」と川崎F戦後に相馬 直樹監督も話したが、まさにリバウンドメンタリティーが試される一戦となる。目標とするAFCチャンピオンズリーグ出場圏内にも十分手が届く位置にいるだけに、今節に勝つことで、再び自信と勢いを取り戻していきたい。
両チームにとって、今節は9月最後の一戦。実りの秋につなげるべく、互いに勝点3だけを求めて戦い抜く。
[ 文:小田 尚史 ]


