前節は昌子 源らがコンディションの問題で欠場したこともあり、鹿島に1-3で完敗。攻守の歯車がかみ合っていなかったが、天皇杯で見えかけた光明を勝点3につなげる場が柏戦となる。日程的にはG大阪が中3日で不利な状況ではあるが、天皇杯では東口 順昭や昌子 源、キム ヨングォンらを完全に温存するなどターンオーバーで勝ち切った。
J2降格圏である17位・徳島との勝点差はわずかに『7』。G大阪の注目は松波 正信監督が送り出すフォーメーションと顔ぶれである。基本的には3バックをベースに戦っているが、横浜FMと互角の攻防を見せた一戦や、天皇杯の湘南戦では宇佐美 貴史をトップ下に配置する4バックで戦い、攻撃的な戦いぶりを見せていた。
松波監督は「4バックに変えて、前線に人がいるような状況を作りたかった」と湘南戦で採用した[4-2-3-1]の狙いを明かしたが、4バックを継続する可能性も十分にある。
ただ、松波監督にとって最大の悩みは前線の構築である。レアンドロ ペレイラと小野 裕二が右ハムストリング肉離れで戦線離脱。湘南戦でキレを取り戻したかに見えた小野瀬 康介も負傷交代するなど、“野戦病院”に近い状態で難しいメンバー選びを強いられることになる。
湘南戦で2得点を叩き出したパトリックが軸になるのは言うまでもないが、G大阪にとって心強いのは湘南戦でウェリントン シウバが躍動したことだ。自ら得たPKを決めただけでなく、攻撃のアクセントになったウェリントン シウバは「前からのプレスが機能していた。大事なのはこれを継続すること」と早くも柏戦以降の戦いを見据えていたが、かみ合い始めた攻撃陣の奮起が連敗脱出のカギになりそうだ。
一方、4月11に行われた前回対戦でG大阪を1-0で退けている柏にとっても負けられない一戦だ。14位のG大阪に対して柏は13位。勝点差はわずか『3』で、敗れれば得失点差によってG大阪に13位を譲り渡すことになる。前節は広島に敗れ連勝が『3』でストップ。9月21日にペドロ ハウルのフアレス(メキシコ)への期限付き移籍が発表された中、チーム得点王のクリスティアーノや細谷 真大らがモチベーション高くピッチに立つはずだ。
G大阪は7月27日の明治安田J1第3節・大分戦を最後にリーグ戦でホームの勝利がない。天皇杯で感じた手ごたえを柏にぶつけたい。
[ 文:下薗 昌記 ]
