今季は序盤から思うように勝点を積めず、不本意な戦績でJ2降格圏に沈んでいる大分だが、残り8試合にしてJ1残留圏である16位・湘南との勝点差は『6』。残り試合では徳島、仙台、横浜FCと降格圏で足掻いているチームに加え、いまだ安泰とはいえないG大阪、柏との直接対決が控えており、これらの“シックスポイントマッチ”で勝点を積むことができれば、浮上の可能性も見えてくる。
その勢いをつけるためにも、今節は重要な一戦だ。2週間の中断明けに行われた第28節・湘南戦で7試合ぶりに勝利すると、前々節・鳥栖戦はスコアレスながら勝点1を得てアウェイ連敗を『12』でストップ。前節・名古屋戦には0-1で敗れたが、粘り強く流れを手繰り寄せ、終盤には迫力満点の猛追を披露した。
8月以降は戦術の幅を広げ、それが浸透して起用する戦力の選択肢も増したことで、より自在なゲームプランが可能になり、対相手戦術の遂行もスムーズになっている。攻守の狙いを共有して組織的に戦い続ける中で、課題となっているのは個々のプレー精度だ。特にラストパスやシュートといった決定機に絡む部分については、選手個々も意識を高めてトレーニングしている。
一方のC大阪は、レヴィー クルピ監督からバトンを渡された小菊 昭雄監督が第27節のG大阪戦から指揮を執っている。初陣の“大阪ダービー”を1-0で制すると、立て続けにJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝でもG大阪と対戦。ホームでの第1戦は0-1で敗れたが、アウェイでの第2戦に4-0で圧勝して準決勝へとコマを進めた。その後のリーグ戦は2勝3敗という戦績だが、個々の能力が高く、粒揃いの戦力を規律正しく動かして好ゲームを繰り広げている印象だ。
今節に関しては、3日後にルヴァンカップ準決勝第1戦・浦和戦を控えており、大分から埼玉への長距離移動をともなうアウェイ連戦となっていることがポイントだ。それぞれの試合の位置づけも含め、どういった編成で臨むのか。また、8月28日の第27節・G大阪戦で右足関節じん帯を損傷し、全治4~5週間と診断された清武 弘嗣が古巣戦に間に合うか否かも気になるところだ。
どのようなメンバーが出てきてもタレント揃いのC大阪に対し、大分は「残り8試合すべてが決勝戦のつもりで」(下田 北斗)勝点3をつかみにいく。C大阪は3日後の試合に向けて、今節の勝利で士気を高めたいだろう。3日の16時、熱戦の火ぶたが切って落とされる。
[ 文:ひぐらし ひなつ ]
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