先週末に試合がなかったC大阪にとって、今節はJリーグYBCルヴァンカップ準決勝・第2戦以来、2週間ぶりの公式戦。その間、16日と17日にはサポーターにとって1年7カ月ぶり、メディアにとっても1年ぶりとなる公開練習が行われた。ゲーム形式では激しく体をぶつけ合う選手たちの姿があり、小菊 昭雄監督体制になってから強調されている球際での強度が随所に見てとれた。今月末にはルヴァンカップの決勝も控えているとあって、「選手たちのモチベーションは高く、各ポジションで良い競争が行われている」と小菊監督。まさにチーム一体、選手全員で“決戦”に挑もうとする空気が伝わってきた。
C大阪は今節の3日後に天皇杯準々決勝、そこから中2日でルヴァンカップ決勝を控えている。相手はいずれも名古屋。タイトルが懸かった連戦を前に、リーグ戦に集中しにくい状況ではある。ただ、今節は観客数の上限が10,000人に引き上げられ、早々にビジター席を除くチケットが完売。多くのC大阪サポーターの来場、後押しが予想されるだけに、やはり勝って喜びを分かち合いたい。まずは目の前の一戦に集中し、“上位喰い”で勢いをつけて、名古屋とのカップ戦に挑みたい。
一方の横浜FMは前節、札幌と対戦した。前半に先制を許す苦しい展開の中、84分に途中出場の杉本 健勇が同点ゴールを決めると、88分には前田 大然が勝ち越し点を奪取。後半のラスト10分で試合をひっくり返し、逆転優勝に望みをつなげた。一時は首位・川崎Fに1ポイント差と肉薄したが、現在の勝点差は『9』。残りの試合数を考えると、ここから先は1つも落とせない。今節も勝点3がマストな一戦となる。
近年、横浜FMはC大阪を苦手としており、アウェイでのリーグ戦は2011年を最後に勝てていない。首位追走に向け、今節は乗り越えなければならない“鬼門”だ。注目は古巣戦となる杉本、水沼 宏太、扇原 貴宏の3選手。特に前節、途中出場で同点ゴールを決めた杉本は先発の可能性もある。勢いに乗ったら手がつけられない選手なだけに、C大阪としては警戒が必要。自由にプレーさせないよう、CB陣を中心に体を当てていきたい。
試合のポイントはC大阪の出方。攻守に主導権を握って試合を進めようとする横浜FMのやり方は変わらないだろう。そうしたJ屈指の攻撃力を誇る横浜FMに対し、C大阪はラインを落としてスペースを埋める形で対応するか、それともここ数試合で磨きをかけている前からのアグレッシブなプレスでハメにいくか。守備戦術に注目したい。
[ 文:小田 尚史 ]


