ミヒャエル スキッベ監督が不在の中、迫井 深也ヘッドコーチと二人三脚でチームをマネジメントしてきた有馬 賢二コーチは、いまのチーム状態を熱っぽく語った。
「みんながチームのやるべきことを理解しながら、それぞれが自分の良さを出そうとしてくれている。だからFWに良い競争が生まれているし、中盤でもワイドでもディフェンスラインでも競争があるし、良いパフォーマンスを見せた選手がチャンスをもらえているから、公正な競争にもなっていると思います。
この世界はチャンスが平等にあるわけではないけど、公平性はある。当然、昨年までの序列があるけど、やっぱり毎日毎日が勝負。そこは迫井コーチともきちんと見ながらやっている。迫井コーチはこれまでずっとこのチームを見てきたし、僕は今年(新たにチーム)に入ってきて感じているものを伝えながらやっているけど、選手たちが本当にお互いをリスペクトしてやってくれている。それが一番ですね」 名古屋戦で負傷者が出てしまったことは気がかりだが、それを補って余りあるほど良い競争意識が芽生えている。5戦目になる今節も意気盛んで躍動感のある広島が見られるに違いない。
神戸はリーグ戦の戦いが続いている中で、今季初勝利をつかめないでいる。直近の明治安田J1第10節・横浜FM戦はアンドレス イニエスタ、セルジ サンペール、大迫 勇也がベンチスタートとなった中、前半に武藤 嘉紀が負傷交代するアクシデントもあり、0-2で敗戦。ここまで4試合を戦って3試合が無得点に終わっているが、三浦 淳寛監督は横浜FM戦後に「試合を通じてビッグチャンスがけっこうあった印象があります。攻撃の修正点に関しては選手が意識を持ちながら狙いを持った攻撃ができたと思う」と振り返っている。
先発の11人をどう構成するのか。[3-4-2-1]の広島に対して、どのシステムをチョイスしていくのか。アウェイが続くタイトな日程で、指揮官がどんなゲームプランを準備するのかは大きなポイントになるが、選手一人ひとりが自分を見つめ直してコミュニケーションを取り合っていくことも重要になる。
横浜FM戦後に酒井 高徳はこうコメントを残している。
「ポジティブにいることはすごく大事だが、自己批判ではないが自分自身をしっかり戒めることは選手として必要なこと。個人的に常に自己批判しながら生きてきた人間なので、続けてやるし、話さないといけないことは守備的な選手には話して、解決をしないといけない」 [ 文:寺田 弘幸 ]