昨季、平岡 宏章監督が就任してから公式戦8試合負けなしと好調を維持していた清水だが、前々節・横浜FM戦で0-2と、久しぶりの敗戦を喫した。前節・C大阪戦は巻き返しを図ったが、思いどおりの結果とはいえない試合になった。前半終了間際にオウンゴールで先制を許し、54分に髙橋 大悟のゴールで追いつくも、その3分後に山中 亮輔のクロスを奥埜 博亮が押し込んで勝ち越される。83分にも上門 知樹にゴールを決められて、3失点で完敗となった。
試合後に権田 修一が「横浜FM戦後のリアクションとしては、チームとして素晴らしかったと思っている。あれだけノーチャンスの試合をしたあとで、これだけ自分たちからチャンスを作るようなゲームができた」と言うように、内容は悲観するようなものではなかった。しかし、失点した時間帯、また決定機を決められないという両ゴール前の質が課題となった。
一方の神戸は前節・鹿島戦で0-2の敗戦。7分にCKの流れから三竿 健斗に押し込まれて先制点を許すと、54分にはセカンドボールを鈴木 優磨に叩き込まれて追加点を許し、今季3敗目となってしまった。
リーグ戦はまだ序盤とはいえ、苦しんでいる両チーム。ただ、今節の前に希望が見える試合をしている。
清水は13日にJエリートリーグで湘南と対戦した。15分に先制を許すが、24分にヴァウドのゴールで追いつく。後半から投入された川谷 凪が持ち味の圧倒的なスピードで右サイドを支配すると、その川谷のクロスから栗原 イブラヒム ジュニアのゴールで逆転。その後、後藤 優介、千葉 寛汰にもゴールが生まれるなど、後半だけで7得点と攻撃陣が爆発。終わってみれば8-1と圧勝している。ここまで離脱していた選手、さらに出場機会に飢えていた若手が、今節に向けてチームを押し上げている。
神戸は15日にAFCチャンピオンズリーグのプレーオフでオーストラリアのメルボルンVと対戦した。6分にアンドレス イニエスタのゴールで先制するが、12分にCKから追いつかれる。71分にはカウンターから逆転ゴールを許してしまうが、80分、87分に大迫 勇也がゴールを決めて、逆転に成功。しかし90分に追いつかれ、試合は延長戦に突入する。それでも95分に途中出場のリンコンが決めて、長い試合をモノにした。
120分間の死闘で消耗は激しいかもしれないが、三浦 淳寛監督は「勝つことによってすごくポジティブになれるので、今日はACLのプレーオフでしたが、この勝ちがこれからのリーグ戦につながっていくと思います」と振り返った。リーグ戦初勝利はこの勢いのまま手にしたい。
[ 文:田中 芳樹 ]

