清水は前節、名古屋と対戦した。22分、マテウス カストロに右サイドを突破されると、クロスから酒井 宣福に決められて先制を許す。その後もピンチはあったが、前半はこの1点に抑える。後半はスタートから西澤 健太を入れて流れを変えると、72分にカルリーニョス ジュニオのクロスからチアゴ サンタナが頭で合わせて同点。さらに攻撃を仕掛けて勝点3を狙いにいったが、後半アディショナルタイムに失点を喫して敗戦となった。
試合後、平岡 宏章監督は「次のFC東京戦に向けて切り替えていきましょうということと、途中から出てきた選手たちがパワーアップして点を取って勝たせられるようなチームにならないと、勝利をつかむことができないんじゃないかということを話した」ようで、ベンチメンバーを含めた18人での戦い方が課題になっている。
一方、FC東京の前節はホームでの柏戦。「キックオフ直後に決定的なチャンスがありました。あれを決めていれば、また別の試合展開になっていたと思います」とアルベル監督が話すように、3分に高い位置でボールを奪い、安部 柊斗がシュートを放つがGKに阻まれた。この得点チャンスを逃すと、20分にスルーパスから細谷 真大に抜け出されるが、GKヤクブ スウォビィクの絶妙な飛び出しでセーブ。59分にも相手のFKがクロスバーを叩くなど、危ない場面が続いた。それでもなんとかしのぎ、後半途中からようやくチャンスを作り出す。73分、小川 諒也のパスに左サイドを抜け出した永井 謙佑がそのままシュートを狙ったが、GKの好セーブに遭う。77分にはアダイウトンがカットインからシュートを放つも、クロスバー直撃で得点とはならない。逆に90分、相手にネットを揺らされたが、VAR判定の結果はノーゴール。最後の最後に肝を冷やしたが、0-0の引き分けで試合を終えた。
清水もFC東京も終盤にピンチが訪れたが、FC東京はそこで失点しなかったことが、結果的に勝点獲得につながった。ただ、木本 恭生が「試合の終わり方はここ数試合、課題もあるので、もっと集中してやっていきたい」と言うように、ここは改善していきたいところ。逆に残り15分で得点を奪えないというのも共通する課題だ。清水はゼロ、FC東京も1点しか決められていない。残り15分をどちらが制するのかというところは、この試合の勝敗に関わってきそうだ。
清水はここまでホームで7試合戦ったが、まだ勝利がない。この状況は、昨季とまったく同じだ。そして、8戦目にしてようやく初勝利を挙げ、その相手はくしくもFC東京だった。内容としても、14分にチアゴ サンタナがゴールを決めるなど序盤から圧倒し、ロティーナ前監督が「すべてがうまくいった試合だった」と言うように3-0の完勝だった。清水としては昨季同様、ここでホーム初勝利を挙げたい。
[ 文:田中 芳樹 ]

