前節も広島相手に攻撃的に振る舞い、試合全体の主導権を握っていたにもかかわらず、結果はまたしても敗戦。ピーター クラモフスキー監督ももはや嘆き節となっている。
「勝点3が取れなかったことが信じられないと思っています。自分たちのサッカーを出せていたと思うし、決定機も多く作れていました。試合をコントロールすることや、自分たちが支配したい場所で支配することもできていました。そして、守備も強くできていたと思います」 どれだけ負けが込んでいても、攻撃的なスタイルを貫く。そのあたりは指揮官の哲学が毎試合色濃く出ているようだが、今季はコロナ禍の影響でJ2降格はないにしても、現状の勝点ペースでは最下位も現実的になってしまうような低迷ぶりだ。何より失点数50はリーグ最多で、ここ最近は毎試合複数失点を喫してしまっている。
「今日(広島戦)の失点は、2点がセットプレーからなので、もう少しセットプレーの守備を締めていかなければいけないと思っています。相手の1回のチャンスで点を取られてしまいましたが、守備は強くできていたし、全体的にやりにくさはありませんでした。ゲームを見てみると相手が3点を取るに値したのかどうかは分かりませんが、100%言えるのは、自分たちは2点以上取れるに値するプレーができていたと思います」 ピーター クラモフスキー監督はこの状況でもあくまで攻撃面にフォーカスする。この強気なスタンスがどこまで続くか。堅い守備が売りのFC東京相手にも強気に出てくるのは必至。あらためて今節も敵地ながら攻撃的な戦いを実践する可能性が高い。
対するFC東京は前節、G大阪に0-1で敗北した。こちらは台風の影響で大雨に見舞われた味の素スタジアムのピッチが田んぼ状態になり、多くの水たまりによってボールが至るところで止まってしまうような展開を余儀なくされた。そんな悪条件の中、チーム戦術やプレー原則といった試合の狙いはないに等しく、不運な形で相手に献上したPKを決められ、1失点に泣く結果に。当然不確定要素が満載の試合でも勝ち切る力は必要だが、この試合に関しては引きずることなく切り替えればいいと言える。それだけに、中3日で迎える今節はしっかりメンタル面でもう一度アグレッシブになって試合に入れるかどうかが、最も問われている。
清水戦のちょうど1週間前、JリーグYBCルヴァンカップ準決勝で川崎Fとの激闘を制したことは記憶に新しい。戦術的にも精神的にもタフさを見せたあのパフォーマンスができる実力がある。いま一度味スタのピッチで見せつけたい。
[ 文:西川 結城 ]
