横浜FMは週中の22日に行われた天皇杯3回戦では栃木にアップセットを許して敗退。1つのタイトルの可能性を失ったショックを振り払うため、リバウンドメンタリティーも大いに問われる一戦となる。一方、天皇杯を順当に勝ち進んだ柏は順風満帆の状況下でアウェイの地に乗り込む。果たしてリーグ戦4連勝を達成するのはどちらに――。両者ともに3連勝で迎える必見の上位対決である。
5月のリーグ戦6試合を4勝1分1敗で乗り切って首位に浮上した横浜FM。リーグ中断を挟んで迎えた前節・G大阪戦は、序盤にミスから失点するなど、プレスに苦しみビルドアップが不安定となったが、立ち位置を微調整しつつ流動性を高めながら、徐々に圧力をかいくぐるシーンを増やしていく。勝負どころととらえた後半立ち上がりにギアを上げると、5分間で2得点を奪い、一気に試合をひっくり返す。リードを奪ったあとも集中力を落とさず、鮮やかな逆転劇で首位ターンを決めた。
G大阪戦ではエウベル、続く栃木戦ではエドゥアルドと宮市 亮が復帰し、徐々にケガ人が戻りつつある。一方、小池 龍太や喜田 拓也ら離脱組のほか、コンディションが不安視される選手もおり、今節も限定された戦力で臨むことになりそうだ。特に肝となりそうなのは右SB。小池 龍太の離脱により、プロデビューしていない高卒ルーキーの西田 勇祐は控えているものの、計算が立つのは松原 健だけの状況となっている。松原は言う。
「まず前半戦では柏に悔しい敗戦を喫しているので、リベンジしないといけない。チームとしてもケガ人が出ている中、総力戦になる。(天皇杯での)敗戦でバラバラになるのではなく、より結束力を高めることが大事だし、それは試合でしか見せられない」 フル出場した天皇杯3回戦後、悔しさを押し殺しながら発した松原の言葉がすべてだろう。今季、リーグ戦で敗れた次の試合は三度ともすべて勝利し、“バウンスバック”を果たしてきた。異なるコンペティションでの敗戦とはいえ、今節もしっかりと反発力を示し、今季初の4連勝で首位をがっちり守りたい。
対する4位・柏も横浜FMと同じくリーグ戦3連勝中と絶好調。その3試合ではすべて3点以上奪っており、計12得点を積み上げた。それをけん引しているのは今季、完全覚醒したマテウス サヴィオ。インサイドハーフとしてチャンスメークに関わるのはもちろん、3試合連続ゴール中と、フィニッシャーとしても非常に優秀だ。今節も“10番”が輝けば輝くほど、4連勝に近づくだろう。
一方、3連勝を飾った相手は札幌、清水、神戸と、いずれも現在はボトムハーフに沈むクラブだった。前回対戦で横浜FMに勝っているとはいえ、昨季から10戦無敗が続き、今季も6勝2分とホームに滅法強い首位チームにホーム初黒星をつけることができれば、“太陽王”の勢いはさらに加速しそうだ。
[ 文:大林 洋平 ]

